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【子育て・生活】携帯用トイレの体験談!準備しておいてよかった。

車に携帯用のトイレを置いてる。
主には災害時と遠出のお出かけ時を想定して。
袋タイプではなく、
段ボールを組み立てて簡易な椅子にして
そこにビニール袋をセットしてするタイプのものだ。
「もしもの時」として安心を買ったつもりだったけれど
実際に役に立った経験談を書きます。

1年近く前、家族で行楽地に出かけた時のこと。
ややリサーチ不足で人気スポットに出向いたので
道のりは思った以上に車が多かった。
一本道の山道で
完全な渋滞という訳ではないが、
ノロノロ、少し止まる、ノロノロ、少し止まる、のペースで
進みそうで進まない。
これは抜けるまで2~30分かかりそうだねぇ
なんて話していた。

そこで唐突にやってくる、子供の「おしっこ行きたい」。

さっきの施設でトイレ行かせておけばよかった!
お茶そんなに飲ませてないのに!
なんて後悔はしても意味がない。
ついさっきトイレに行ってたって
お茶をガブガブ飲ませてなくたって
子供のそれはいつだって突然やってくる。

「う〇ちじゃない?おしっこ?」
「おしっこ」
「がまんできそう?すぐ出ちゃいそう?」
「すぐ出ちゃいそう」

緊急事態だ。
「車止めれないよね?!」
「私だけ降りてあそこ木の陰でさせる?!」
「した後走って戻れるよね?!車そんなに進まないよね?!」
でもやっぱり木陰でさせるのも
車の進み具合もどちらも不安だ、どうしようどうしよう
と主人とワタワタっとなった時
その存在を思い出し、まさに今こそ
「携帯トイレの使い時じゃん!!!」

助手席の私はシートベルトを外し
運転席との狭い間を抜けトランクに身を乗り出す。
(もっと広い車だったら…!!)
買った時に試しで開封して以来のそれを持ち
助手席に戻る。
中身を出して段ボールを椅子型に組み立てる。
焦るし、お出かけだから足元とかに荷物が多いし
あぁもう上手くいかない!
(もっと広い車だったら!!)
子供に「すぐ準備できるからまだ我慢してね!」
主人に「事故らないように!あなたは運転に集中してて!」
と声を掛け。

そして簡易椅子を作りビニル袋をセットする、
それを上の子に持っててもらい下の子のシートベルトを外す、
立たせる場所も狭くてズボンを脱がせるのも一苦労
(もっと広い車だったら!!)
「まだダメだよ、まだしちゃダメだよ!」
2つのチャイルドシートの間もすごく狭いけど
そこに簡易椅子を置くしかない。
(もっと広…!!)
上の子から受け取った椅子を置き凝固剤を入れ
そこに下の子を座らせ
「よし、していいよ!!」

もう荷物はそこら辺に散乱しているし
私は変な態勢で腰がつりそうだったけど
・子供が落ちないように
・簡易椅子が動かないように
動く狭い車内でその2点だけを死守して必死に支えていた。

意外にも子供は臆することなく
平気で用を足していた。
目の前で必死で支えていた私は
おしっこの跳ね返りのしぶきが手にかかる…
せめて顔はそむけたが手は仕方ない…
そのバタバタの状況と安心感でおかしくなってきて
「あははー!めっちゃ上手におしっこ出てる!
お母さんの手にかかってるよ!
間に合ったねー!えらいねやったね!」
と笑っていた。

その後も、手が汚い状態で
おしり拭きをカバンから出したり
拭いてズボンを履かせて、
凝固剤で瞬時に固まっていると言えど
倒れないようにまず汚物のビニル袋をしばったり…
狭い車内で大変でした。

初めての使用にしては何とか成功したと思うし
用意しておいて本当によかった簡易トイレ。
動く車内じゃなければもう少し落ち着いてもできただろうし。

災害も、急なトイレも、
まったく予想できない時にやってくる。
心配性で過剰な準備をしがちで
結局使わなかったじゃん、
の経験の方が圧倒的に多いけれど
やっぱり準備は大切だ。
手におしっこのしぶきがめっちゃ飛んだわ、
と笑い話にしつつ
この経験は大事にしたいと思う。

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