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日本人も大好きなTrader Joe's。人気のワケは…?

“RocklinにTrader Joe'sの新店舗がオープン!”

これ、最近のちょっとしたニュースでした。私たちはサクラメントエリアのRocklin在住で、Trader Joe'sは、アメリカで人気のスーパーマーケット。記念すべき開店日は、珍しく嵐が来ていた真っただ中の金曜日。もしかしたらすいているかも?とも、頭を過りましたが、いやいや、混んでいることは間違いない、と冷静に思い直し、開店数日後の平日に様子を見に行ってきました。店内に入る行列こそなかったものの、店内は混んでいるし、そのせいか多少品薄気味。なによりも、複数あるレジが大行列。幸か不幸か、食料品の買物があまり好きではないうちのだんなさんと一緒だったこともあり、その日は店内の物色のみで退散することにしました。実際のお買い物は、次回単独のときに、ゆっくりと。それにしても、Trader Joe's人気といったら!アメリカに住んでいたことがある人はもちろん、アメリカ土産にTrader Joe'sの商品やお買い物バッグをもらった、なんていう人もいるのではないでしょうかね。この新店舗、私の家から車で10分とかからないロケーション。これからお世話になりそうです。ということもあり、今日は改めてこのTrader Joe'sについて、あれこれと。

Trader Joe'sは、アメリカ人はもちろん、アメリカ在住の日本人にも、とにかく大人気。以前勤務していた翻訳会社の日本人の同僚は「トレジョ」「トレジョ」ってよーく話をしていましたよ。さて、私が思う人気の理由はというと、まずは品質の良さ。野菜、果物が得意とするところで、オーガニックのものも含め、品質の割にお手頃価格なのが嬉しいところ。そして、店舗の雰囲気も、おそらく日本人ウケするポイントだと思われます。アメリカのスーパーマーケットは、とにかく面積が広くて殺風景になりがちですが、それと比べるとTrader Joe'sは、こじんまりとしていて、商品陳列やポップにも気が使われている感じ。そこにいるだけで、なんとなくワクワクするのです。通路がそれほど広くないことに加えて、いつ行っても込み合っているので、Trader Joe's慣れしていない私は、お買い物かごが人にあたってしまって「すみません!」なんてこともたびたび。仕方ないのだけれど、もう少しすいていたら、もっとじっくり見て回りたいのだけどなぁ、なんて、叶わぬ願いか。

そして、もうひとつの大きな特徴は、超フレンドリーな店員さん。なんでも、レジの店員さんは、お客さんとの“ちょっとした会話”も仕事のうちなのだとか…。だとしても、義務でしている会話という印象は全くなく、そういう、人好きな人を選んで雇用しているのではないかなと、これ私の予想。買い物ぐらい自由にさせてくれ、ほっといてほしい、という人にはちょっとToo muchに感じることもあるかもしれませんが、ちょっとした会話を楽しみたい、それも含めてTrader Joe'sが好き、という人も多いのではないでしょうか。

このTrader Joe's、日本でいうといころの何なんだろう?と考えてみました。とはいえ、日本を離れてかれこれ10年近くになりますので、肌で感じる実感というより、ネット上でお見受けする印象が強くはなりますが、ずばり、カルディです。カルディに野菜、果物、肉、魚などの生鮮食品を追加した感じ?店内でコーヒーのサンプリングをしているところも、似ていますよね。品質のいいモノ、ちょっとおしゃれなモノ、ときには珍しいモノ、かわいいモノ、自分だけのお気に入りのモノが、お手頃価格で見つかるお店。そういう訳で、私も大切な人へのプレゼントやお土産を買いたいとき、結構な割合でTrader Joe'sを利用しています。例えば、日本へ帰国するときのお土産には、ドライフルーツ、調味料、お菓子、紅茶などなど。

また、Trader Joe'sのお買い物バッグも、デザインがかわいくて人気なので、お土産にも最適です。軽くて安いのも嬉しいところ。私の日本のボスとその奥さん曰く、A4サイズの書類がどっさり入って、重さにも耐える、とのこと。すっかり気に入ってもらい、帰国の際にはリクエストが入るほどです。他にも、キャンバス生地の大きなお買い物バッグもあって、うちのだんなさんが初めて私の家族に会いに来てくれた時は、このキャンバスバッグにTrader Joe'sのお菓子を見繕った“お土産セット”を持参していたっけ。

シアトルに住んでいたことがあるお友達には、お誕生日やクリスマスには、決まって彼女のお気に入りのTrader Joe'sのチョコレートをプレゼント。ここ数年はコロナのため、一時お休みしていますが、この習慣、一体何年続いているのでしょう。お気に入りのチョコレートで、アメリカ時代をなつかしく思い出してくれたらいいな、そして、今も変わらずこのチョコレートを好きでいてくれたらな、という願いを込めて。でも、このチョコレートが本当においしくて、今では私の超お気に入りです。チョコレート好きの友達や家族にも送って、みんなでそろってファンになっています♪

そうそう、このTrader Joe'sというと、今でも思い出しては、ほっこりする話があります。サクラメントへ引っ越してくる前、ベイエリア時代、私にとって最初のベーカリーで一緒に働いていた、ぶちこちゃん(仮名)の身に起こったTrader Joe's事件(笑)。ちなみに、こちらのぶちこちゃん、私より年齢は随分下になりますが、ベーカリーの開店にあたって日本から来た、実績あるパン職人の日本人の女の子。当時、経験ゼロだった私に、いつでも丁寧に教えてくれました。今の私があるのは彼女のおかげ。アメリカ生活としては、私の方が長かったので、アメリカ生活でのあれやこれやについて、お互いに話をすることも多く、波長があったというかなんというか、おなかがよじれるほど一緒に笑ったことが、一体何度あったことでしょう。この記事で、ぶちこちゃん本人から「待った」がかからない限り、折を見て紹介したい笑える話もたくさんあるので、ぶちこちゃんの反応をFinger crossed(手を合わせて)で願うことにしましょう(笑)。

さて、何があったかというと。。。といっても、この件に関しては、私がその現場であるTrader Joe'sに居合わせたわけではありません。あくまでも、本人から聞いた後日談です。Trader Joe's好きで、たびたびお買い物をしていたぶちこちゃん、ある日、どこか腑に落ちない、といった様子でTrader Joe'sで複数回続けて起こった出来事を話してくれました。

「なんか最近Trader Joe'sに行くと、レジでチップをせがまれるんですぅ。袋詰めをしてあげるからチップちょーだい!ってことなのかと思って。そんなこと言うなら自分でやります!って自分でせっせと袋詰めして帰ってくるんですけど、どういうことでしょう?」

これを聞いたときの私の第一印象は、Trader Joe'sらしからぬ話だな、というものでした。そして、何かがヘンだぞ、、、と。家へ帰ってからも、なんとなく頭にひっかかっていたので、確か、うちのだんなさんに話して、謎がとけたのです。ちょうどその当時、チップ(Chip)入りのデビッドカードが主流になってきていて、それに合わせて多くのお店が、カード差し込みタイプのカードリーダーを導入してたのです。そう、想像するに、親切でフレンドリーな店員さんは、「チップ(Chip)入りのカードだったら、カードリーダーの差込口に差し込んでね」と教えてくれていたのでしょう。しかし、アメリカ生活の日が浅かったぶちこちゃんには、その全てが聞き取れず、チップ(Chip)ちょーだい!になってしまったのではないかと。チップは英語だとTipでカタカナにするとティップかな。まぁ、よくある話のひとつで、私にも似たような経験はたくさんあります。ここでのポイントは、チップくれっていうなら自分でやるわよ!とプンプンしながら袋詰めしているぶちこちゃんの姿と、なんかこの子怒っちゃったみたい…とちょっと当惑しているフレンドリーな店員さんの姿。どなかた、4コマ漫画にしてください!



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