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こんぶ茶 vs Kombucha

最近は日本でも知られた話になってきたのかもしれませんが、やっぱり書かずにはいられないこの話題。アメリカのKombuchaについです。

もう何年も前のことになりますが、珍しく旦那さんと立ち寄ったカフェのメニューに「Kombucha」を見つけた私。

私:「あぁ!、こんぶ茶だって!すごーい!こんぶ茶あるんだってー!」

旦:「あ…Kombuchaっていっても、あなたが思っているのとは、全く違うものだと思うよ。。。」

どういうこと?そういえば、メニューには「自家製Kombucha!」なんて書かれていたなぁ。調べてみるとアメリカのKombuchaは、日本で言うところの紅茶キノコのことらしいのです。そういえば、聞いたことがあるな、紅茶キノコ。でも、それがなぜKombuchaに?それについては、酵母が聞き間違われてKombuになった、などなど諸説あるようなので、気になる方は調べてみてくださいね。Kombuchaを素直にこんぶ茶だと思った私は、とんだぬか喜びでした。

この、Kombuchaはこんぶ茶ではない、ということが判明し、今度トライしてみよう!と思っていた頃、絶好のチャンスがめぐってきました。Karen's Bakeryで働いていたときのことです。午後/夕方~夜中/明方にかけてのシフトを、一緒に働いていたのは、私のnoteにもたびたび登場する、foodie(食通)女子のKちゃんと、大柄なほがらかfoodie男子のKくん。おっと、分かりずらいので、男子はCくんにしましょう。今振り返っても、KちゃんとCくんと働いていた時期が、私にとっては、このお店での一番楽しい時期だったなぁ。食に対する興味をベースに、お互いにアドバイスやリクエストなどができる、いい関係でした。ある日、KちゃんがKombuchaの話を始めました。そこから、Kombuchaが、本来は日本語であること、また、日本のこんぶ茶はKombuchaとは全く異なるものであること、そして、かくいう私も、Kombuchaはまだ飲んだことがない、と言う話に。Kちゃんは興味津々。私たちの会話を、ニコニコしながら聞いているCくん。次の日に、KちゃんがKombuchaを私がこんぶ茶を持ってきて、飲み比べをすることになりました。

翌日「どのフレーバーがいいか迷ったけど、ベリーにしたよ」なんて言いながら、Kちゃんがボトルを手に登場。さらには「ちょっと振っちゃったから大丈夫かなぁ」なんて。え?なに?フレーバー?炭酸なの?

休憩時間に、Cくんも加えて、いよいよ試飲会。こんぶ茶のパウダーをコップに入れ、お湯を注ぐ私に、KちゃんもCくんもびっくり。え?なに?Hotなの?甘くないの?

まずは、私のKombuchaの感想から。発酵することによってアルコール化している部分もあるので、お酒が苦手な私は、これで酔えるかも、なんて思いました。まぁ、ちょっと独特のクセはありますが、ジュースやソーダのような人工的な甘さはないし、おいしいといえばおいしい。ただ、これをKombuchaと呼ぶことに違和感があるというだけ。なんていうのも初日の感想に終わり、その後、ヨガ後に飲むKombuchaの旨さにはまった時期もあり、今では名前の違和感すらなくなり、好きな飲み物のひとつになっています。

さて、次はKちゃんとCくんの、こんぶ茶の感想。私の逆で、知っているKombuchaとのギャップに、驚きが先立っている様子でした。緑茶にも砂糖が入るのが普通なくらいですから、甘くない飲料と言うこと自体に違和感があったのでしょうね。人生初の、しょっぱい暖かいこんぶ茶、味覚のみならず、脳が受け入れるのに時間がかかっている様子でした。でも、結果的には、「これもありかも…」レベルにはなっていた様子。これが元祖のこんぶ茶だからね!何事も経験です。

別の日には、ニューヨークへ遊びに行ったKちゃんが、なぜか、ニューヨークで食べた梅干しのおにぎりが超おいしかった!と言うのをきっかけに、日本の父が送ってくれた、とても立派な紀州の南高梅の試食会をしたこともありました。梅干しのサイズと、すっぱさにかなりビビっていましたよ。

Cくんには、クリスマスプレゼントに「やきそば」にリボンをつけてをあげたこともありました。「野菜がいっぱいあまっていて、どうしようかと思っていたんだ!」なんて言って。なんていいヤツ…

近年、ここアメリカでも、ヘルシー志向が注目されています。料理番組を見ていて、和食を目指したものも増えているし、今ではすっかり英語となった「Umami(旨味)」という言葉も、これでもか、というほどに連発されています。アメリカへ来て、初めてお味噌汁がおいしい、と感じた私としては、日本の味を身近なところから伝えていけたらいいかな、なんて思ったりもするのです。

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