池袋西武ストライキでの懸念

池袋西武のストライキが実施されました。私は実際にはストライキが起こらないと予想していたんですか外れましたね。

今日1日ストライキと言うことで、池袋西武は全館閉店となっているようです。ニュースによると、西武の社員は約900人と言うことでしたので、やはりほとんどの売り場はテナントの社員や派遣社員などが運営に関わっているものだと思います。まぁこういった言い方は賛否両論があると思いますか。これによって1番影響を受けたのは、そういったテナントの社員や派遣社員といった人たちなのではないかと思ってしまいますね。テナントでも社員の方などであれば別店舗の売り場などへ応援などで仕事ができますが、そういうことができない人。例えば派遣社員や売り場限定のアルバイトの人は休業補償されるのか心配になります。

過去に似たような事例でノースウェスト航空事件と言う最高裁の判例があります。これはこの会社の労働組合がストライキを行ったことにより、労働組合に参加していなかった従業員も仕事をすることが出来なくなったことにより賃金が払われなかったこと、またもし払われなかったとしても休業補償が現れなかったことが違法であると訴えた事件となります。今回の場合は、百貨店に入っているテナントの社員等の問題であるため、これが参考になるわけでは無いかもしれませんが、考え方の1つと言えると思います。裁判所は結果的に労働組合によるストライキは自主的なものであり、会社の支配介入等がないため、「使用者の責に帰すべき事由」には当たらないため、賃金の支払い及び休業補償の支払いを行わなくても違法にはならないと判断しました。大分内容を端折って書いているため、具体的な判断の内容に興味のある方は調べてみてもらいたいと思いますが、同じような判断がされた場合、テナントの社員等にはストライキが続く限り無給期間が続くため完全に割を食うことになってしまいますね。

正直、万が一にも買収撤回等はないと思いますが、仮に1部妥協して池袋西武で今後も百貨店が継続したとしても、リスク管理としてこういった事は後々様々なことに影響してしまうと言うことも考えられるので、今回のストライキは従業員の意思を表明すると言う意味合いや、話題性から行う意味のあるものだとは思いますが、売却元の西武に対して行うことなどの意味も考えると、あまり意味のある行動では無いような気もしています。

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