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まちなか本棚プロジェクト@茅ケ崎~はじまりの物語~

こんにちは!茅ヶ崎在住・本好きの"つつみ けんいちろう"です!みなさんは最近、本を読んでいますか?本はお好きですか?

自分は子供の頃から本が身近にあり、今でも週1冊くらいのペースで本を読んでいます。単純な知識の学びもあれば、癒しもあり、時には自分の価値観・視野を広げてくれる大事な存在です。

ただ、最近は身近なところで本に触れる機会が減っていると感じています。

『地域で本に触れる機会を増やしたい!』そんな想いで、【まちなか本棚プロジェクト】は立ち上がりました。今日は、はじまりの物語をお届けします。

減少し続ける本屋

本に触れる身近な存在の1つは本屋さん。みなさんのお住まいの地域には本屋はありますか?

「そういえば、子供の時は歩いて行けるところに本屋があったけど、全部なくなっちゃったなぁ・・・」という方も、いらっしゃるんじゃないかと思います。

自分の近所にあった本屋さんも気が付けばなくなっていて、今は車で駅まで行くか、大型の商業施設に行かないといけない状況で、めっきり本に囲まれる機会が減ったなと感じています。

書店調査会社のアルメディアによると、2000年に21,654店舗あった本屋さんは、2020年5月1日時点で11,024店舗と、半分近くに減っています。https://www.bunkanews.jp/article/219153/

本は販売金額の10%ほどしか本屋さんの利益にならず、近年はAmazonをはじめとするネット通販の台頭もあり、ビジネスとして苦しい状況に置かれています。

大型の書店は30万人の商圏が無いと成り立たないを言われているそうで、私の住む人口24万人の神奈川県茅ヶ崎市でも、本屋を続けるのは困難な状況なのがわかります。

ネットで買えるから、本屋は減っても大丈夫?

本屋はここ20年で半分になったのに対し、出版市場の規模はそこまで大きく減っていません。

出版科学研究所によると、ここ2年は市場規模が拡大に転じています。コロナによる巣ごもり、鬼滅の刃のヒットなどの影響で例外的なトレンドですが、3年以上前を見ても、本屋の減少数ほどは減っていない印象です。
https://hon.jp/news/1.0/0/31217

ネット販売の拡大と電子書籍の普及により、本屋が無くても本が売れる時代へシフトが進んでいます。

「ネットや電子書籍で買えるなら本屋は減っても大丈夫なんじゃないの?」

果たしてそうでしょうか?街から本屋がなくなることで、大きく2つの問題があると考えています。

1.子供が本に触れる機会の減少
自分は小学生のころ、お小遣いを握りしめて本屋に行き、どの本を買おうか品定めをしていました。こういう体験は本屋ならではです。

ネット通販や電子書籍が普及していても、PC・スマホ・タブレットを持っていない子供は多くいるはずです。当然、クレジットカードなども持っていないので、子供の意思で自由に本が買える環境ではありません。

図書館で補える部分もあるかも知れませんが、本を選ぶ⇒購入する⇒自宅の本棚に収める、という一連の体験にも価値があると考えます。

2.本との出会い(セレンディピティ)の減少
みなさんはネットで本を買おうとすると、自分が買った本と似たようなジャンルや売れ筋ばかりが表示される経験をしたことはありませんか?

これはフィルターバブルと呼ばれ、みなさんが既に興味があり、クリック・購入しやすそうなものばかりが表示される現象です。
https://eleminist.com/article/634

当然、ネット通販を運営する側も、効率よく収益を上げたいので、機械学習を働かせて、サイト上の表示を工夫しているわけです。

一見、利用者側にも効率が良さそうに見えますが、知らず知らずのうちに偶然の出会い『セレンディピティ』が失われています。

本屋をぶらぶらしていて、『何故か気になるタイトル』・『妙に引かれる表紙のデザイン』など、論理的な理由はなく、ふと手にした本が人生を豊かにしてくれる・・・そんな機会が失われている気がしてなりません。

変わる本との出会いの形

なんだかここまで暗い話が続きましたが、減り続ける従来の本屋の裏側で、新しい本との出会いの形が次々に生まれています。

茅ヶ崎の中での一例をご紹介すると・・・

●その場で本を読めるカフェ『BOOK PORT CAFE』
https://bookportcafe-2020.amebaownd.com/

●一箱本棚オーナー制図書館『Cの辺り』
https://be-inc.life/cnoataritop

●話せるシェア本屋『とまり木』
https://www.facebook.com/tomarigi

本との出会いだけではなく、本を通じて人との繋がりが生まれる取り組みもあります。本に関する活動が、ジワジワと増えているのを感じて、本好きとしては嬉しいですね。

プロジェクトが目指すもの

本屋が減少するという時代背景、その中で生まれる新しい本・人との出会いの形・・・

それらを踏まえて、まちなか本棚プロジェクトでは『本を通じて偶然の出会いを創出する』というコンセプトのもと、活動をはじめていきたいと考えています。

本と人が出会うだけでなく、そこから人と人、人と場、人と地域、人と活動がつながることで、偶然の出会いから豊かな暮らしにつなげたいと想っています。

本のある空間がまちなかに増えて、それらが有機的につながり、偶然の出会いがまちなかで創出される世界にしていきたいと思っています。

具体的には、まず以下のような活動をしていく予定です。

・本にまつわる活動の情報発信(場、イベントなど)
・本にまつわるイベントの企画

プロジェクト自体も、色々な人とつながり、時代の変化に合わせて動いていきたいと思っています。

このnoteでも、情報発信をしていくので、よろしけれフォローいただけると嬉しいです。プロジェクトに興味がある、こんな情報知っているよ、というかもご連絡も大歓迎です。

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました!!
みんなで本のある生活を楽しんでいきましょう!!

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