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亡き友人に思いを馳せる

私がまだ20代の頃に知り合った

少し年上の彼女。

黒髪のロングヘアがとても似合っている綺麗な人だった。

知り合ったのは、職業訓練校でのこと。

その中で女性は4人しかおらず、半年間共に勉強をした。

職業訓練校をそれぞれ無事に終了し

就職をする人や起業する人

それぞれの道へ進んだ。

生活が変わると遊ぶこともなくなり

私は、結婚や出産が重なり疎遠になってしまった。

それから数年後、彼女がちょうど40歳になったころに

彼女のお父さんからメールが来た。

〇〇〇(彼女の名前)が、亡くなりました。

と。

メールを見ただけでは理解できなかった。

そして、彼女のお父さんから話を聞いた。

その日まで普通に暮らしていたそう。

仕事中に倒れて救急搬送された。

原因は子宮から血栓が飛んだこと

入院中彼女は

生きたい

治したい

食欲はないけど

生きたいから

一生懸命食べていたそうだ。

そして、約100日後に病院で亡くなったとのこと。

子どもが好きな人だった

料理も上手で優しい人


私は入院中に連絡が欲しかった。

生きている彼女に会いたかった。

でも彼女は

ガリガリにやせ細った身体や

自由に動けない姿を私たちに見せたくなかったそうだ。

久しぶりにあった彼女の姿は

お仏壇にある写真だけ。

そして、私が持っていた彼女の写真のほとんどを

彼女のご両親へ差し上げた。


そうしてこの話を書きたくなったのかな

ん…急に思い出したのもある。


命って永遠ではなく

それは誰しも当てはまること

私の妹が血栓からリンパの癌が見つかったとき

妹から言われた言葉

「私に何かあったら娘と猫をお願いね」と

妹は手術をしてから

おかげさまで、5年後の再発もなくぴんぴんしている。

いつかは私も妹も寿命がくるだろう。

でも

親が生きているうちは

できるだけ先に死にたくないから

自分の体を労わるように心がけている

40代って、もう若くないからね。


日本酒が好きだった彼女

もっと一緒に飲みたかったな。


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