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#03 二重生活の始まり

私にとっての雇用の自由化とは何か?

まちあわせ不動産™ 中嶋です。
母の胆嚢癌ステージ4の告知を受け、一瞬にして私の心を支配したものは『後悔』という感情でした。
やれ音楽だ、やれ仕事だ、家庭だ、と宣いながら、私はこれまでどれぐらい母の心身を気にかけてきたのだろうか。それがどうでも良い知らない他人ではなく、ずっと自分の事よりも娘を気にかけ続けてくれた母なのに。
今後の道筋がどう進もうと「母が癌になった」事実は変えようもなく、私は自分を責める気持ちで押し潰されそうでした。

傲慢ですよね。こんな時でさえ自分なんです。

この話をすると母を知る全ての友人知人は「仕方ない」と言って私をなぐさめ励ましてくれました。
それは何故か。
母は本当に元気の塊のような人だからです。癌の告知を受ける2週間前までバトミントンサークルで汗を流し、なんだか便秘かなあ?と病院に行ったら癌だったという、、。
それはあまりにも突然で、人生に予習は無い事を思い知らされました。

どのような結末になろうと出来る限り母の側にいたい。それは母を助けたいから。父を支えたいから。私が寂しくて心細くてお母さんと一緒にいたいから。

私は今後、少しでも多くの時間を母のそばで過ごす為、福島と東京の二重生活を決意しました。

なんとかなるはずだ!

早速、当時お勤めしていた会社に在宅での働き方を掛け合いました。ですがそれは二転三転して全て流れ、私は無職となりました。

全然なんとかなりませんでした。
私はすぐにでも次の収入を得なくては!
だって母の癌の治療費は?東京、福島を行き来する費用は?独立して自分でやってみたいって、それが何になるの?独立準備して実際に軌道にのるまでどうしたらいいの?
心の中には毎日焦りと悲しみの涙が流れます。

働くって何だろう?
仕事って何だろう?

毎日考えました。
そしてその結果皮肉な事に、この悲しみから大きな原動力が生まれる事になるのです。

世間で私と似たような立場に立たされた人は、どうしているんだろう。親の病気じゃなくても、介護の人は?子どもが小さくて時間が自由にならない人は?男性は?女性は?みんな仕事と悲しみを両方あきらめるしかないの?

そんなの嫌だ!!

テレビの中で、働き方改革とか、雇用の自由化とか、そんな単語を目にしてきました。でも私にとってのそれらの言葉は全く違う意味を持って、私に問いかけてきました。私は

どんな状況の人でも
どこに住んでいても
どんな時間でも
働ける

そんな会社を作りたい!!

ただ、その為には、、、
決意じみたものは見えてきたものの、それができるまでの生活と収入をどうするのか?
恐怖にも似た不安の中で、眠れない日々を過ごし、時間ばかりがただ過ぎてゆきました。

まちあわせ不動産™
https://e-machiawase.co.jp/

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