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社会的価値を高める「レア度の上げ方」-省庁で働いてみるのはいかが?

皆さん、こんにちは。

いかがお過ごしですか。現在、シンガポールは、雨季真っ只中。雨三昧の日々を過ごしております。

さて、先日、「社会的価値を高めるには、自分のレア度を上げることが大事」という記事を書いたのですが(https://note.mu/machi_seno/n/nf803ddb98bf7)

その中で、私は、省庁で働いた経験があるということについて、少しだけ触れました。

そこで、今日は、「省庁で働くことで、法律を良く知ることができる」という点について、少しだけ補足したいと思います。

※前記事の概要:世の中には、様々な凄い人がおり、自分はその中に霞んでしまう。そんな時に、競争相手が多いフィールドでガチンコ勝負をするのではなく、「自分のレア度」を上げることで、自分にしかない評価軸を作ることが得策だということを書きました。

私は、米国大学卒業後、某国内企業に就職が内定しましたが、大学の卒業時期が日本とは違うため、就職までに約8か月ほど、期間が丸っと空いてしまったのです。

そこで、就職までに何か身になることをしようと試行錯誤をした結果、「内定先の会社で役に立ち、自分の今後の知見にも役立つこと」という範囲で絞りだし、「社会に暮らす限り、必ず関わっている法律に触れることができれば、かなり役に立つのではないか?」との仮設の下、

省庁の専門職員として、8か月間の期間付き職員になることにしました。

あまり世間に知られていませんが、中央省庁はじめとして、都庁や地方においても、産休育休の職員の代理である臨時職員や専門的な知見を持つ職員を募集していたりします。

もちろん、公務員試験を受けていませんので、「任期付き」という条件付きではありますが、1年更新で最大3から5年働くことができます。(産休育休の臨時職員は、その職員が復帰されるまで)

そこで、私は、某省庁のある法律を所管する課の、国際専門職という名を与えられ、国際条約会議などの出席や取りまとめ、OECDなどへの意見募集などを行う役割を得ました。

この、専門職員というのは、60代以上の退職なされてからの方も多いですが、最近はある専門分野に詳しい若い方も多い印象です。

私は、8か月という短い間ではありましたが、以下の肌感覚を身に付けることができました。

省庁で学んだこと

■省庁において、法律を所管するとはどういうことか。また、ある条約で世界的に決められた条件下で、いかに国内法に落とし込んでいくのか

■省庁において、プロジェクトの予算をいかに取るのか。省庁内での調整の仕方や、他省庁との絡み方

■省庁所管の外郭団体や独立行政法人との繋がりや役割、パワーバランス

役人との絡み方のお作法

■企業の事業を推進するにあたり、どんな事業が推進しやすく、どんな事業は絡みにくいのか

この「法律の作られ方」や「国での予算の取り方」、「企業との関わり方」が分かるということは、非常に大事なことです。

これは、内定している会社に就職してから感じたことですが、大企業でも省庁との絡み方が分からず、いかに法律を自分たちの事業の味方にするのか、悩んでいる会社が非常に多い。

もっと言えば、上記により、多くの企業が、規制の罠にはまり、国内外の事業で思うように進まないという一因になっている気がします。

役人の成果になるよう、彼らの良い前例を作るような事業展開が提案できれば、事業の追い風を作り出すこともできるかもしれません。(省庁の方をうまく担ぎ、Win-Winを作り出すことが重要ですね)

また、役人との絡み方のお作法などは、中に入ってみないと絶対に分からない世界です。

ちなみに、医者の世界でも、「厚労省の上の人にごり押しすれば、なんとかなる!」なんて本気で思っている人もまだ数多く存在します。法律を司る機関がいかに運営されているのかについては、どんな世界の人間でも知っていて損はないと個人的には思います。

ということで、

「就職まで何かしたいという学生さん」や「既に卒業されて次の繋ぎの職を見つけたい方」、もしくは、「退職後、自分の専門を活かしたい方」、はたまた「起業を将来的に目指している方」など、省庁の職員も選択肢に加えてみるのは、いかがでしょう。

今日も素敵な夜をお過ごしくださいね。ではまた^_^

※注意事項としては、内定が決まっている学生さんなどは、省庁でのバイトや任期付き職員になることが問題ないかは、一応人事に確認した方が良いですね。

※以下参考まで。各省庁のHPで採用情報をチェックするのが一番確実ですが、どんな職種が募集されてるのか、ざっくり確認できます。





嬉しいです^^ 美味しいコーヒーと一緒に今後の医療談義をしたいなと思います。