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「ディープラーニング活用の教科書 実践編」を読みました

ディープラーニング活用の教科書 実践編」を読みました。この本は、日本ディープラーニング協会が監修した本で、シリーズ2作目となります。この本にはディープラーニングをビジネスの現場に活用した26の事例が掲載されています。この記事では、本書から面白かった事例を3つ紹介します

食品の異物を画像認識で検査 食の安全を守るため装置は同業にも外販(キューピー)

1つ目は、キューピーがグーグルやブレインパッド、日立製作所などと開発したAI原料検査装置です。この装置は、良品だけをAIに学習させる手法をとることで、不良品のパターンが多い原料検査へも導入しやすくしています。日本の食品の安全・安心を守るために、装置は同業他社にも外販するとのことです。欧州性の原料検査装置に比べて、10分の1程度のコストで導入できるそうです。

安いガソリン、空いてる駐車場を近くで探したい ディープラーニングとドラレコで(ヤフー)

2つ目は、駐車場の満空情報やガソリンスタンドの価格情報を、車載のドライブレコーダーのカメラ映像から認識するヤフーの実証実験です。解析対象は「ガソリンスタンドの価格情報」、「コインパーキングの満空情報」、「時間制限駐車区間(パーキングメータ)の満空情報」の3つで、それぞれ異なるモデルを使っています。実験用のデータは、配送用車両130台にカメラを取り付けて収集したそうです。最終的にはリアルタイムのデータとして提供していきたいとのことです。

ディープラーニングでパスタをつかむ AIと機械の”せめぎ合い”から生まれた新技術(イシダ)

3つ目は、イシダがDeepXと開発したディープラーニングを使ってパスタをつかみ、特定の重さで盛り付けるロボットです。AIとロボットの組み合わせは難易度が高く、AIは精度が上がるが機械側がなかなかそれに対応できない、という問題があったようです。盛り付け量の精度は、おおよそ目標値の上下10〜15%の誤差内に収まっているとのことです。

紹介は以上になります。詳細やその他の事例については、ぜひ「ディープラーニング活用の教科書 実践編」をご覧ください。

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