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つまるところ介護士さんだ!

いきなり自慢めいた話で始まり恐縮なのですが、私の外来には、市町村どころか県をまたいで受診される方が稀ならずいらっしゃいます。

遠方であろうとなんだろうと最善をつくすのみの私ですので、その方の地元の資源(医療や介護など)がどうあろうとも、とにかくがんばります。

一人の方に登場いただきますね。ここでは仮にAさんとしておきます。


Aさんと出会ったのはかれこれ数年前、越県での受診でした。いわゆる認知症の行動心理症状が強いとのことで、お薬の調整に集中しました。しかしながら、状況は一進一退。ついにご家族に限界がきたようで、盛岡の私がとても信頼する施設に入所されました。

すると、予想通りの展開だったんです。
すっかり落ち着き、お薬もほぼゼロに。

介護士さんたちも、「大丈夫ですよー」と涼し気な顔。無論、完全なバカな町医者ではありません。涼し気な顔の裏にある努力は知っているつもりです。

とはいえ、薬がほぼゼロになるほどまでの変化。さすがの私も想像以上の介護力でした。

ただし、ただしですよ。
絶対に誤解をいただかないようにお願いします。Aさんのご家族の介護力が足りなかったということでは絶対にありません。ご家族は、血縁者にしかできないであろう愛情あふれる介護をしっかり展開されたのですから。

話は戻って介護力とこの施設。
すごい、この一言に尽きますね。どれほど医療が頑張ろうとも、やっぱり、質の高い介護力にはかないませんね。というわけで、本日、あらためて介護の凄さと痛感した町医者でございました。
引き続き、よろしくお願いいたします。

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写真はぼくの大好きなおじいちゃんたち。
やっぱり、最高の介護に支えられています(いました)。


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