見出し画像

[グレイテスト・ショーマン] "The Greatest Showman"(2018)

ヒュー・ジャックマンと、楽曲が、最高。それ以外は深く考えちゃいけない。"This is me"を歌おうよとりあえず。最高です。"Never Enough"も大好きです。"Tightrope"も。"From Now On"も!

深く考えちゃダメだ、の一番の理由は、P.T.バーナムという男を好きになれないことだと思う。マイノリティに光を当て活躍の機会を作った偉大なサーカスの祖というより、変わりモンを見世物にした詐欺男として批判の強い人物なわけで、彼のしたことを美談として描いて良いのかという点はやはり気になってしまった。とは思いつつ、楽曲の素晴らしさと、ヒュー・ジャックマンのパーン!と画面から弾け出てくるようなオーラと魅力的な歌声とダンスの足さばきに心奪われて、そういうのどうでも良くなりました。ヒュー・ジャックマンの…足が…長い……。
オープニングでもうすでに「ヒィかっこいい!ドキドキする!ゾクゾクする!」と持って行かれてしまうのだからしょうがない。
楽曲は、『ラ・ラ・ランド』も出がけたベンジ・パセックとジャスティン・ポール、まだ若くて(まさかの年下)今ノリにノっているコンビなんだよね。ミュージカルナンバーとしてのわかりやすさはあるのに、心に響いて耳に残る。素晴らしい。

今多様性を認めよう!という世界的な流れがあるのは素晴らしく、私もリベラルな人間だと思っているので、それはとても嬉しいことだ。この映画では虐げられてきたマイノリティであるfreaksたちが、声高らかに堂々と心の叫びを爆発させる。それが最高に格好良い。…のだが。大勢いるfreaksたちの思い、性格、過去、背景がわからない。せいぜいレディとアンくらいよね。限られた時間とはいえ、ミュージカルとはいえ、もう少し心情がわかるような描写があれば感情移入できたのにな、とは思った。ま、アラがあろうがなんだろうが、歌が良いからいっか☆と強引に持っていける力がある映画だけど。

今回観て驚いたのは、ザック・エフロンって、意外とちんちくりんなんですね…?と、ヒュー・ジャックマンと同じ衣装を着てしまったばっかりに気になってしまった。ダンスもそこまで上手じゃないような…周りがすごすぎたのかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?