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「心理的安全性」-チームのパフォーマンスアップに必須のキーワードをざっくり掴んでみよう!

最近、このご時世の中でオンライン会議が一気に普及し、組織の中でこれまでなかなか接点がなかった人との交流も一気に増えた気がする。会議によっては「これってアホなんじゃないか?」というようなアイデアもどんどん言い合えるようなものもある。他の会議と何が違うんだろうと思っていた時に「心理的安全性」という言葉を見つけて、これだ!と思った。

調べてみると、組織やチームのパフォーマンスを上げていくためには必須の要素のようだ。この機にざっと概要を押さえつつ、日ごろの業務に中で何ができるかも考えていきたい。

Q.「心理的安全性」の定義とは?
・チームのメンバーがそれぞれ不安を抱えることなく、自分の考えを自由に
 発言できたり、行動に移したりできる状態

・ハーバードビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授により 
 提唱された概念であり、論文では以下の点が言及されている。
 -チームの心理的安全性とは、対人関係のリスクを負うことに対して安全
  であるという、チームに共有された信念。
 -メンバーが何か発言をしても否定されたり罰せられたりしないという確
  信がある状態。
 -お互いを尊重し、信頼しあっていることから生まれる。

Q.なぜ「心理的安全性」が注目されるようになったの?
グーグル社の大規模労働改革プロジェクト、プロジェクトアリストテレス(Project Aristotle)により発見された「 チームを成功へと導く5つの鍵 」のなかで、「心理的安全性はその他の4つの力を支える土台であり、チームの成功に最も重要な要素」と言われたため、注目を集めるようになった。

Q.「心理的安全性」があると何がいいの?
・ミスなどが発生した時にネガティブな情報であっても速やかに共有される
 ことで、損失を最低限に抑えられるミスの再発防止につながる。
・(情報共有のベースが構築されれば)チームで協力しあえる関係性が生ま
 れ、コミュニケーションの活性化を通じたイノベーションの創出チーム
 全体の学習の促進
につながる。
・(上記の環境が整えば、)メンバーそれぞれが仕事にやりがいを感じ、モ
 チベーションが高まると共に主体的な行動が増える。結果的に従業員エン
 ゲージメントの向上
個人・チーム両方のパフォーマンスの向上も期待で
 きる。

Q.心理的安全性を高めるためにはどうしたらいいの?
 (1)メンバー間の相互理解を深める
 (2)発言しやすい環境や雰囲気の醸成
 (3)ポジティブ表現やポジティブ思考の浸透
 (4)チーム編成の見直し
 ※詳しくは、文末の出典を参照ください。

★「心理的安全性」について気を付けたい勘違い!
(1)心理的安全性=慣れあいの関係ではない
・「慣れあい」、「ぬるま湯」の環境はパフォーマンスの低下を招く。
・各メンバーに対して一定の責任や個人目標を与え、上司やリーダーの視点
 から適切な管理を行うことにより、リラックス状態を維持しながらも公私
 混同することなく目標に向けて突き進むことのできるチームを構築するこ
 とが肝要。

(2)心理的安全性=指示をださなくてもよいということではない
・上司から何も指示を与えられないチームのパフォーマンスは低下してい
 く。
・各メンバーの持つ能力を最大限に引き出せるように最適なサポートを実施
 し、同時に職場内における言動の自由度を高めることによって初めて、生
 産性を向上させるための心理的安全性の確保が行えたと言える。

■出典:心理的安全性 / BiZHiNT
https://bizhint.jp/keyword/101187

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