境目の証明
あなたの朝の定義は何ですか?私はわかりません。
「睡眠の終わりを朝」とするのであれば、今私がこのノートを書いている午前1時は朝です。例えば昼寝や二度寝から目覚めるたびに朝は増えるのだろうか。1日は24時間と世界標準で決まっていて(サマータイムの考えを除く)、それならば朝昼晩はなにをもってして決まるのだろう。
うつ病でクリニックに通っている時、不眠の症状に対して先生のおっしゃっていたことは「毎朝起きる時間を決めなにがあっても体を起こす。その後1時間半は横にならず睡眠を取らないようにすること」だった。こうすることにより体が朝を迎えた状態になり、それが毎回一定の時間となれば、自然と夜に眠くなるだろうと言われていた。
真面目な私はこれを守ろうとしてけど、4日以上できた試しがない。
夜に眠くならない昼が眠い朝は起きれない、でも環境の影響はしっかり受けていて、夜に起きているとマイナス思考→パニックが常だし、昼は眠くてもうすら幸福感が漂っている。一番不識なのが朝。日の出を確認すれば朝?私が夜通し起きて窓の外を眺めていると明確にここがよると朝の境だという時間帯がある。それは季節によって必ずしも同じ時間帯ではないが、毎回同じ色をしていると思う。ここからは朝で、ここまでは夜だよと教えてくれる。それを見るとやっぱり私は安心する。あゝやっと夜が終わった。朝が来てくれた。別に朝だからって嬉しいことはない、と思う。家族の住む家で生活しているときは、1人で静かにしていなければならない夜が終わり、皆が起き出して自分も自由に動ける話せることが楽しかった。そういえばトイストーリーではおもちゃたちは人の目がある間は活動できなかったけど、寝静まってからは活動していたな。彼らにとってはそちらの方が朝なのかもしれない。
一人暮らしの今、同居人がいないとはいえ深夜に覚醒した場合、本当に好き勝手するわけにはいかない。生活をともにしていないとはいえ、鉄筋を挟んだ上下左右には人間がいて、彼らは寝ているのかもしれない。それを邪魔してもいいという権利はもっていないから。やることといえばこうして心を落ち着けるために文章を書くか、簡単なストレッチをするか、読書か、ゲームか、そんなところだ。そんなことをしていればあっという間に1時間半経っていることなどザラにある。体がここを起床時刻と定めてしまったのか。そうすると私の社会生活への適合度合いがどんどんおかしくなっていく。
ここで間違っているのは私ではなくて、この対処法のせいかもという考えが浮上した。
対処法のせいというか、先に述べた朝昼夜の定義、特に朝の定義である。
朝と夜の境界についても同様に先に述べているが、私が覚醒するたびに、朝の場所にいれば、私は朝起きたことになるのではないか。というか季節や地域によって日の出の時間日照時間日の入りの時間は違うのだから、私のこの不思議な生活リズムに適合する地域が、実はこの地球上に存在するのではないか。海外旅行を趣味とする方の中にはもしかしたら同様の考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれない。もし見つけられたという方がいればぜひ教えていただきたい。
本当に私が生まれる場所はここじゃなかった説、まさか不眠症に伴う生活サイクルと地球の座標を元に考えることになるとは思わなかった。
どうせ今日ももう寝付けない気がするので、このままストレッチをしたり、お湯を\飲んだりしようと思う。空がよく見えるようにカーテンを開けておいて、あさが来たことを一番に知ることができれば、他はもうどうなってもいい。