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企業からみるNFTの現在位置まとめ

NFT(Non-Fungible Token)は、非代替性トークンと訳され、代替が不可能なブロックチェーン上で発行された「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」です。

最近ではデジタルアートやゲームなどで活用され、その価格が高騰するなど、コンシューマの中では話題になっています。

一方、企業側からみたNFTについての記事が少ないため、企業がNFTをどのように考え、また活用しようとしているのか、自分のメモとして、まとめてみました。随時更新予定です。



ガートナー(調査会社)によるNFT技術についての評価

まずは、調査会社による技術としてのNFTの立ち位置です。ガートナーでは、Gartnerの「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2021年」の中で、以下のように明言しています。

企業は、競争優位性を確保するために、非代替性トークン (NFT)、ソブリン (主権) クラウド、データ・ファブリック、ジェネレーティブAI、コンポーザブル・ネットワークなどの先進テクノロジを検討する必要に迫られます。

データ・ファブリック等とともに企業が競争優位性を確保するために、検討が必要な先進技術だと記載をされています。調査ではエンタテイメント等の先行している業界だけだと限定されていません。全ての企業にとって考慮すべき技術と評価しています。


企業経営者トップメッセージからみるNFTの評価

一方、企業側の認識についても、確認をしました。以下は、コナミホールディングス株式会社 代表取締役社長 東尾 公彦さんのトップメッセージです。エンタテイメント会社ということもありますが、AI、5Gと並んで注目すべきテクノロジーであると、トップが明言されています。

今後もモバイル端末や家庭用ゲーム機器などのデバイスの高性能化、クラウド技術を活用した新たな配信プラットフォームの登場などにより、ビジネスを展開するフィールドが益々拡大してまいります。AI、5G、NFT(非代替性トークン)などのテクノロジーの進化のほか、ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツの認知が進んだことなどを受け、ゲームの新しい楽しみ方が広がり市場が活性化することが期待されます。


企業によるNFT事業への投資、参入

これは、数多くありますので、複数の事例を列挙します。エンタテイメント業界、また、B2C企業を中心に参入が続いています。以下は一例ですが、都度、追加をしていきます。


NFTのB2B事例やユースケース

B2Bは別枠で列挙していきたいと思います。ただし、現時点では多くはありません。B2Cは、NFTの必要性や価値が明確なサービスや領域が多くありますが、B2Bの場合、現時点では必然性が不明確だと思います。逆に言えば、大きなチャンスが隠れているともいえます。

IBMが関わらせていただいている事例はこちらです。企業が持つ知的財産のNFT化です。透明性、流動性を高める事を期待しています。


その他関連情報

NFT周辺で関連する情報について、まとめています。メタバースはNFTとの親和性が強く、抑えておくべきトレンドだと認識しています。KPMGのレポートはよくまとまっています。


今後、各カテゴリーについては、随時更新を予定しています。現状は上述のようにB2C領域でのサービスが中心で、多くの企業が参入や参入発表をしている状況だと思います。一方、B2B領域においては、今後の発展が期待されるところです。継続して市場の状況をみていこうと思います。


余談:ユーザーとしてNFTやってみた

ちなみに、自分でコンシューマとしてNFTを体験した記事も書いています。ご参考までに。







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