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【学生団体紹介】慶應塾生新聞会さん 〜企業顔負けの組織体制でなんでも挑戦できる新聞サークル〜

皆さんこんにちは。Campusful運営の光山(こうやま)です。
このnoteは、大学生の方を対象に、少し先を行く先輩方が「あの時知りたかったこと」を経験談を交えながらお伝えしていくメディアです。

今回はサークル紹介の記事として、慶應義塾大学の公認新聞サークルである慶應塾生新聞会代表の古田さんにお話を伺いました

慶應塾生新聞会はアットホームな雰囲気でありながら、しっかりとした組織運営のもと面白い記事を量産されている学生新聞サークルです。
普段情報発信をしている方への「逆取材」により、非常に面白いお話をたくさん聞くことができました。知られざる大学新聞の世界をどうぞご覧ください。

編集の作業風景を特別に公開していただきました。編集以外にも各自の興味や希望に応じて様々な仕事を経験することができるそうです。

ー本日はお時間をいただきありがとうございます。まずは慶應塾生新聞会の活動内容についてお話を聞かせてください。

名前の通り、「慶應塾生新聞」の発行が主な活動です。紙媒体だけでなく慶應塾生新聞オンラインというWEBメディアでも情報を発信しています。

サークルのメンバーは取材や記事の執筆を中心とした記者活動を始めとして、編集、広告営業、デジタル戦略など、新聞発行に必要な仕事をすべて行っています。ただ、1年生は入会するとまず必ず記者として活動してもらいます。現在会員は200人程度です。

1年生の春から夏にかけては、ワークショップという形で記事の書き方や取材の仕方をレクチャーします。その後、記事の企画を自分で出すだけでなく、先輩たちが考えた企画の記者に立候補することでも記事を書くことができます。そこが記者活動のスタート地点です。

もちろん最初は右も左もわからないかと思いますので、先輩たちが手厚くサポートします。そのため、文章を書くことや取材に苦手意識のある方でも問題ありません。先輩と二人三脚で取材から記事の執筆まで行うことができます。

忙しい団体というイメージがあるかもしれませんが、「学業よりサークル活動を優先すべし」という雰囲気は全くありません。もちろん、記事を企画し仕上げるまでの期間は取材相手とのやりとりも発生しますし、すべき仕事があるのは事実です。ですが仕事の量は自分で調整できますので、試験期間中など他に優先したいことがある期間は新聞会の活動はセーブするなど柔軟に調整ができます

ー1年生の受け入れ体制が整っていて素晴らしいですね。古田さんが1年生のときはどのような活動をされたのでしょうか。

先ほどお話しをした1年生向けのワークショップの中で実際に企画を考えてみるという回があり、その際に出した企画で初めて記事を書きました。東京都知事選に対して大学生がどのような視点を持っているか、というテーマです。

私の場合は高校時代から周囲に社会問題に対して課題意識を持っている友人が多く、私自身も社会保障や選挙、ジャンダー問題などに関心を持っていました。そういった背景もあり、慶應塾生新聞会に入会後も様々な企画を自分で出しました。趣味の一環で以前からSNSを拝見していた方にも取材することもでき、非常に充実した1年目でした。

なお、両立という観点では、複数の授業間の両立が大変だったことはありますが、授業と新聞会の両立で困ることはありませんでした。コロナ禍でもオンラインで活動を続けることができ、貴重で糧となることばかりでした。

ー伝統ある団体ということでお堅いイメージもあったのですが、かなり良いバランスで活動されているのですね。

「イメージと違う」とはよく言われます(笑)。新聞会という特性上、世の中の問題に対して自分なりの意見や問題意識を持っている人はやはり多いです。ですがそれだけでなく、皆さん良い人で細かい配慮が行き届いていることも特徴です。人として尊敬できる人が多いです。

もちろん学年によってカラーの違いはあります。私たちの学年は穏やかな人も多く、よく一緒にゲームをしたりご飯に行ったりします。

ー1年生で記者としての素地を作った後、2年生以降はどのような活動をされるのでしょうか。

2年生では希望すると新聞会のいずれかの局に所属することができます。

局とは企業における部署のような存在で、この局で記者以外の活動にもチャレンジすることができる仕組みになっています。

局は具体的には代表、編集、財務、読者広報、広告、デジタル戦略の6局から構成されています。

簡単にご説明しますと、代表局は文字通り代表として組織全体を統括・管理します。編集局は主体となって記事の企画を考え、記事作成のフォローと紙面の編集をおこないます。財務局は経理に相当する局で、新聞会に出入りするお金を管理しています。読者広報局はSNSの運用や紙面配布の管理などを行い、宣伝集客と販促に力を入れています。広告局は広告の営業担当で、こちらは紙面の広告とWEBサイトの広告の両方を担当します。デジタル戦略局は今年から局に昇格しました。記事のサムネイルや動画作成、WEBサイトに特化したコンテンツの作成などを担当します。

営業やデジタル戦略など幅広い仕事がありますので、興味に応じて様々なことに挑戦することができます。

こちらは文化祭での紙面配布の様子です。学内には無料で配布しているそうです。

ーもはや企業と同等の組織構成ですね。

ありがとうございます。組織運営のその他の特徴としては、メンバーに対して年会費が無いこと、学内には無料で紙面を提供していること、なども挙げられます。活動維持のためには当然お金も必要ですので決して簡単な話ではありませんが、それでも基本的には学生だけで資金を調達し、支出を管理しています。

ー楽しかったこと、反対に苦労されたことも教えてください

自分がやりたいと思っていた記事が紙面になったりWEBサイトに載ったりした時はやはり嬉しいです。企業や個人へのアポイント1つとっても基本的には各自が自力で取る必要があるので、苦労する反面1から完成までもっていく達成感が強いです。

それぞれのメンバーの個性が光る記事ばかりですので、興味のある方はぜひこちらから読んでいただけると嬉しいです。

大変だったことはやりがいの裏返しではありますが、取材は対人関係が基本なので気を遣っています。また、WEBサイトはビュー数が分かってしまうので、伸びる記事と伸びない記事と、メディアとして伝えるべきことと読者が求めていることと、みたいなものがはっきりします。どちらが良い悪いではなく、全体のバランスを取ることが大変であり、重要なことだと感じています。

私個人の経験としては、取材をしている最中に「そういうことが話したくて取材を受けたんじゃない」と言われてしまったことがありました。1度、取材依頼を出して断られていたのですが、企画の角度を変えたら受けてもらえるかもしれないと再チャレンジした取材でした。どうしても書きたかったテーマなので、受けてもらえたこと自体とてもうれしかったです。ですが、どのようなことなら話してもらえるかというところに意識を向けすぎて、自分の聞きたいことの核心からずれた質問をしていました。それを相手方にも指摘され、心臓のバクバクが止まりませんでした……
そのあとは複数用意していた質問のうち2つのみを深堀する形で進め、なんとか気持ちを切り替えることが出来ました。自分にとっても納得のいく取材ができ、あの場で厳しく指摘してもらえたとことに感謝しています。

ー最後に後輩に向けたメッセージをお願いします。

慶應新聞会というとお堅いサークルをイメージされるかもしれませんが、優しいメンバーが多く活動の裁量も個人に与えられているので、伸び伸びと好きなことを実現できるサークルです。 執筆した記事の多い少ないが人間関係に影響を与えることもありません。

自分がやりたいことや発信したいことがある人はご自身の企画を積極的に進めることができます。慶應義塾大学はビジネス、スポーツ、芸能などあらゆる分野で活躍されている現役生、OBOGがいますので、取材相手には事欠きません。

一方やりたいことが無い人も歓迎です。なんでも挑戦できる環境なので、先輩の企画を手伝ったりしながら自分の興味や関心を見極めることもできます。 何か打ち込めるものを見つけたいと思いながらなかなか見つからず葛藤している方にとっても良い環境だと思います。

なお、1年生の春以降も年間通して途中入会を受け付けていますし、実際途中入会のメンバーも多いです。 活動の特性上、コロナ禍での活動制限の影響も少ないのも良いところかと思います。

皆の努力の結晶である1つの紙面を作ることは何物にも替えがたい経験です。興味を持っていただいた方は、ぜひ一度入会をご検討ください!

編集後記

本日インタビューさせていただいた慶應塾生新聞会が運営する慶應塾生新聞オンラインには最年少司法試験合格者の大槻さんのインタビュー記事、島田秀平さんの怪談の話など、学習系からエンタメ寄りの記事まで、多岐にわたるジャンルで興味深い記事がたくさんあります!学外の方が読んでも面白い内容ばかりですので、興味のある記事を探してみてはいかがでしょうか。

また、慶應塾生新聞会さんは新規入会をSNS経由で受け付けているとのことです。サークル入会に興味のある方は以下からぜひ一度ご連絡をしてみてください!

Twitter:https://twitter.com/jukushin
広報Instagram:https://t.co/GDfmvIPt7I
広報Twitter:https://twitter.com/jukushin_PR
新歓Instagram:https://t.co/c0iozEdKEP
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