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【批評】4月の亀島一徳「人間を変える、亀島コーヒの威力」

緊急事態宣言が発令された4月。この1ヶ月はお互い家でリモートワークをしつつ基本的にダラダラと過ごす、とてもこじんまりとした1ヶ月だった。そして恐らく、亀島一徳と結婚してから、いや、交際を始めてから、最も長い時間を一緒に過ごした1ヶ月でもあった。どれだけ気の合う人間でも、24時間365日一緒にいるのは大変なことだ。筆者は恐れていた。この途方もない二人きりの時間が、我々に悪影響を及ぼすのではないか・・何か、取り返しのつかない口喧嘩が勃発してしまうのではないか・・・しかし、筆者の不安は杞憂に過ぎなかったのである。

亀島一徳のコーヒー店主としての顔

筆者が目を覚ますのは、大抵13時以降である。調子の良い時は15時過ぎまで寝ていることもあるのだが、そんな時、起床後すぐに筆者を襲うのは絶望感である。「あぁ、またこんな時間まで寝てしまって、私はなんてゴミ屑人間なんだろう」そんな気持ちに飲み込まれ、目が覚めてもしばらくベッドから出ることができない。しかし、その時、鼻をくすぐる異国の香り・・コーヒーである。

それも、そこら辺のお手軽コーヒーではない。焙煎に焙煎を重ねた真空状態の粉から入れたコーヒーなのだ。筆者が目を覚ましたのは、自宅であってエチオピアではない。それなのにこの香り・・「あれ?もしかして私、寝ているつもりだったけど実は朝早く起きてエチオピアに来ていたのかな?」そう思いながら寝ぼけ眼でリビングを見ると、そこにはGパンに着替えた亀島一徳、いや、マスターが立っているのである。穏やかな笑みを浮かべながらマスターは言う。「おはよう、コーヒーお飲みになりますか?」あぁ・・なんてこった・・・

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