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別れと感謝

長年連れ添ってきた愛犬(雌)が亡くなって今日で2週間。

努めて家族は明るくふるまってはいるが、いつもあるものが急になくなってしまった空虚感はどうやっても消せない。15歳と半年、柴犬にしては長い一生だった。本当に眠るように亡くなった。いや、ここで逝くなんて…というタイミングだった。

みんなに迷惑を掛けたくなかったのかもね!などと家族は自らを慰めてはいるけれど、これが限界だったんだよな!

既にボケてきていたし夜鳴きをしたり定期的に昼夜逆転やぐるぐる回ってしまう状況は2ヶ月程前から始まっていた。亡くなる2日半前から食事をとろうとしなくなり、その後、ひどくくだしてお腹の中には何もなかったと思う。それでも水は少しずつ飲んでいたので、おしっこをしたくなると少し吠えたりうなったりして知らせ、外に連れ出すとよろけながら排尿… (そう、まだオムツを常時着ける状況ではなく自力で立って排尿もできた。)家の中での排尿排便はほとんどしなかったのもアイツらしかった。1日前に医者に連れて行ったけれど、胃腸薬の処方のみで少し様子を見ましょうとのことだった。

食事を受け付けなくなったことで女房は「本格的な介護生活が始まるんだよ。ここから流動食を流し込むような本格介護モードになり何カ月も生きながらえるワンちゃんもいるらしいから…できることはしてあげよう!」と本格介護生活への覚悟をしたところだった。

それでも、和犬の特性なのか、精一杯格好をつけて頑張って生きていたからこれがやっぱり限界だったんだと思う。アイツらしい最後だと、そして最後まで凛とした生き方だったと関心させられる。

犬の死に教えられたなどと言えばあまりに思い入れが強すぎるかもしないが、それでもこんな最期で感じさせてもたっらことと、うちの大家族それぞれに愛と癒やしを与え続けてくれたこと、そして、凛とした真っ直ぐな生き方に、心からの感動と感謝をしている。


本当に本当にありがとう。静かにお休み!

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