宿命と運命 の話

私の人生は、つねにアトピーと一緒だ。
ある意味ハンディ(立場を相対的に不利にする要因)の1つである。

今の段階ではまだプールには入れないし、外出するにも体調を管理しておかないと難しい時もある。
化粧はできないし、突発的な痒みがあるので、アイスノンのようなものが常に使える環境が必要だ。

何をしても治らないことに疑問を感じ、健康療法だけでなく、YOGA哲学のようにココロの事も勉強するようになった。
YOGA哲学やココロの事をもっと理解したくて、様々な本を読み漁り、勉強会に参加し、ついには直接インドにも行った。

アトピーを治すことがきっかけではあるが、振り返れば様々な人に出会うことができた。
この数年は、自分の人生が一変するような素晴らしい出会いがあり、なんというか‥‥上手く言葉にできないが、アトピーで良かったんだなぁと思う。

沖縄でアトピーを通じで出会った治療家の方がいるのだが、その方が教えてくれた内容がココロに強く残っている。
本当は、沖縄に移住して悩んだときは先生に会いに行って診てほしい！！と思っているのがだ、今の段階では非現実的すぎるので、年に1回を目標に沖縄に足を運びたいと思っている。

宿命と運命

先生は、身体を見て治療（というか整える）ことをしてくれるが、それはごく一部の施術で、殆どがお互い椅子に座って、ココロの事を言葉を使って教えてくださる。
その中でも、毎回と言っていいほど教えてくれるのが「宿命と運命」の話だ。

宿命とは、「宿る命」…変えられないもの
運命とは、「運ぶ命」…自分で作るもの

国籍や家族、性別など、変えられない「宿命」と
幾万通りもある道を自ら選ぶことのできる「運命」

この「宿命」の変えられない部分で苦しんでいる人がこの世には大勢いる。
変えられないもので苦しんでも、仕方がないんだよ。。

例えば、先生が何回も説明してくれる「大根と人参」の話。
大根は人参になりたくてもなれない。どんなに「人参って良いな、赤くて小ぶりで栄養があって」と思っても、大根が人参になることは一生ない。
宿命を変えようと思っても変えることはできない。

でも大根は、大根おろしになることができるし、ブリ大根になることもできる。逆に人参はブリ大根にはなれないし、大根おろしにもなれない。
大根にしか大根おろしになる人生はない。
運命は幾万通りもある中から自分の意志で選択することができる。

多くの人は、この「宿命」の部分で人と比べて苦しんでいる。

改めてこういう話を聞くと、自分の思考を思い返すきっかけになる。
私は、人と自分を比べて生きてないだろうか。。
私は私の人生を生きているのだろうか‥‥。

よくよく考えてみると、自分の宿命がそうなのであれば、相手の宿命もそうなのだ。変えることができないのである。
どんな環境で生まれたのか、その環境で生まれたからこそ形成される性格もある。
その性格は、その人からしたら当たり前のもので、それを私がジャッジしたりイライラしたり、変えさせようとするのは、相手の宿命を否定することにもつながる。宿命とは目に見えるものだけではない。

相手の変えられないところで文句を言っている人が多いし、自分もそのうちの一人だ。
その変えられないところで、”どうにかしよう”として苦しむ必要はない。
自分が操作すべきは、運ぶ命「運命」の方だ。

そして、「ブリ大根になる」と、運命が定まれば、それに見合った出会いが起こり始めるそうだ。
これが世に言うところの「引寄せの法則」だそうだ。　”運命＝引き寄せ”

ブリ大根になると決めたら、ブリとの出会いがあったり、お鍋との出会いがあったり、生姜などの薬味との出会いが発生する。
もし、刺身についている大根おろしになると決めたら、刺身の魚との出会いが発生する。
運命を考えると、それに伴った出会いが発生するのだそうだ。

「○○の法則」という言葉が世の中はびこってるけど、私は正直、そういういい方（言葉）が苦手だ_(:3 」∠)_
まぁただ、本当にそういう法則があるそうなので、仕方がないｗｗ

確かに、欲しいなと思ったものや、こうしたいなと思ったコトは、時間差があるが、必ずと言っていいほど叶っている‥‥
人間は誰しもが、知らず知らずのうちに、その「引寄せの法則」なるものを使っていると思う。
だってこんなたかがド田舎の何の変哲もない私ですら、叶っているのだからｗｗ

この世界は願っていることが叶う世界ではなく
その人が心底信じていることが具現化する世界である

これは、その治療家の先生と私を繋いでくれた方のメッセージだ。
引寄せるコツは、「願う」ではなく「信じる」なのだろう。