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デザイナーとアーティスト

「デザイン」と「アート」の違い

私は、本業では「デザイナー」、NFTでは「アーティスト」として活動しています。

「デザイン」と「アート」の違いについては
遥か昔から、様々なところで議論されているかなと思います。
皆様の中では、どのような住み分けがされていますか?

錚々たるの先輩方の前で大変恐縮ではありますが、私の個人的な思いを記してみたいと思いました。

デザインは「for」、アートは「from」

デザインは「for」、アートは「from」に重点がある というのが私の結論です。
デザインは、「あなたのために」。
アートは、「わたしが作った」。

デザイン

デザインはよく【de-sign】のように言葉の解釈をされますが
ここでは言葉の解釈よりももっと噛み砕いた、等身大の話をしたいと思います。

デザインはわかりやすいところでいうと
「ユニバーサルデザイン」のように
「誰かのために、作られたもの」であり
必ず「課題」があります。
「相手の立場に立って、課題を解決する人」それが「デザイナー」だと私は思います。

つまり、必ずしもイラストを描けなくても良いのです。
「風邪をひいたお子様のために、おかゆを作ってあげる」のも立派なデザイナーです。
冷蔵庫にあるもので、お子様の好きなものと、栄養を考えて、味付けをして、器を選んで、盛り付ける。立派なデザイナーです。

工業デザイナーは、なるべく多くの人にとって適したデザインである方が良いので、シンプルな方が好かれる場合が多いと思います。
(シンプルに他社と差別化するってとっても大変ですよね、、、、)

ロゴデザイナーは「込められた理念を社員さんが言葉にできるか」「白黒でも判別できるか」「刺繍でも看板でも表現できるか」など、ロゴ自体の作成に加えて、ロゴに付随する課題を解決していると思います。

アート

アートは「純粋な表現」です。
作者の思いが純粋に表現されている方が「ファン」の方は喜んでくれるはずで、ここでは「デザイン」のような「あなたのために(=売れるために)」は多分、残念なことと捉えられてしまうことと思います。

アーティストの「生き様」や「信念」が刻まれた作品。
そこに共感した方が「ファン」になってくれるのかもしれません。

身近な「アーティスト」というと、バンドや歌手も「アーティスト」と呼ばれますが、まさに上記の通りだと思います。
歌詞に込められた「後悔」だったり、そのアーティストが好む特徴的な「楽器の音」だったりはまさに「生き様」や「信念」で
そこに共感するのが「ファン」で
それを感じられる作品こそ、ファンにはたまらないものなのではないでしょうか。(少なくとも私はそうです、、ふふふ、、)

デザイナーの私とアーティストの私

いかがでしたでしょうか、、?
このように、デザインとアートは私の中では結構明確に異なります。

デザイナーのお仕事もとっても楽しいですが、
今までデザイナーをしてきた私としては
NFTの世界で「アーティスト」として思いっきり表現できることそのものが嬉しくて楽しくてたまりません!!
そして私の作品に「いいね!」と言っていただけることはいまだに奇跡だなって思い続けている日々です。
だって私がいいと思うもの、素敵だと思うもの、そういう思いを込めたものに一部でも、ましてや全部に共感してもらえるなんてそれだけで奇跡です。

デザイナーであってアーティストでもある近くて遠い2面性。
それぞれの良さに気付きやすいありがたい境遇を生かして
私なりの表現をNFTに刻んでいきたいと思います。

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