じんかん/今村翔吾(著)
『賽王の楯』に引き続いての今村作品。
負けず劣らず面白く、
『松永久秀のことを
こんなにカッコよく描けるの?????』
と圧巻の作品でした。
『歴史は勝者が書き換え、
声の大きいものが歴史を作っていく』
という事が分かっているのに、
松永久秀を刷り込まれたイメージで考えていた自分の浅はかさを思いました。
世紀の大悪党と呼ばれた松永久秀を
丁寧な描写と心躍るストーリーで繋ぐ筆力は
さすが!
今の世を映しての諫言も多かったように思います。
『己を善と思い、悪を叩く事は最大の快楽。たとえ己が直に不利益を被っておらずともな』
『人という生き物は変革を拒む。人はそれを神だの仏だののせいにして生きているだけ』
すっかり今村翔吾さんに夢中です。
砂原浩太朗さんとともに
追いかけていきたい作家さんです。
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