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拝啓 ニーメラー 様

(2011年11月27日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲)

彼らがオウム真理教を攻撃したとき、
私は多少不安だったが、新興宗教なんか信じるのはアホだ
と思っていたから何もしなかった。

「9・11」の後、アメリカが報復攻撃をしたとき、
私は前よりも不安だったが、テロリストは許せない
と思っていたから何もしなかった。

都条例改正案が審議されたとき、
私はより不安になったが、
漫オタでも腐女子でもなかったから何もしなかった。

原発で事故が起こったとき、
私はさらに不安だったが、
近所の線量は基準値以下だったから何もしなかった。

彼らが橋下徹を当選させたとき、
私はいよいよ不安になったが、
大阪市民ではなかったから何もしなかった。

次いでホームレスが、在日外国人が、
同性愛者等々が攻撃された。
私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。

彼らはついに教会を攻撃した。
私はキリスト者だったから行動した。
――しかし、それは遅すぎた。


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