ちいさなえほん「ユズキくんのきいろな日」

ちいさなえほん「ユズキくんのきいろな日」

「ユズキくんのきいろな日」
【さく・え　まかろんぽふぃん】

きょうは　おさんぽびよりです。
てくてく　てくてく　あるいていると

「あれ？　なにかおちてる。」

ユズキくんは
なにか　みつけたみたい。

「いちょうのはっぱ　だったんだ！」

きいろに　こうようした　いちょうが
あちら　こちらに　おちていました。

「おもしろい　かたちだなぁ
　よぉし、もっと　あつめてみよう！」

「ぜんぶが　きいろいのもあるけど、さきっちょがみどりのやつとか
　したのところがみどりのやつとか、いちょうにも　いろんないろがあるんだ。」

「でも、ぜんぶみどりのやつは　おちてないのかなぁ…？
　もっともっと　さがしてみよう！」

いちょうのはっぱを　さがしていると
ユズキくんは　たくさんはっぱが
おちているところを　みつけました。

「こんなに　いちょうが
　おちてるなんて　はじめてだ。
　そうだ、いいことおもいついたぞ！」

「えへへー♪　
　きいろのおふとんだヨ！！」

ユズキくんは
いちょうを　たくさんあつめて
ふかふかの　おふとんを
つくりました。

ぐるるるるぅ～。

しばらく　あそんでいたら
なんだか　おなかがすいてきました。

ユズキくんが　しょんぼりしていると
だれかが　こちらにやってきました。

「あ、ユズくんみーっけ♪」

やってきたのは　おともだちの
ミズキちゃんでした。

「ママといっしょに
　アップルパイやいたの。
　ユズくん、いっしょにたべヨっ！」

「わぁー♪　うれしいな。
　そうだ、ボクがとっておきの　
　ばしょをよういするよ。
　ちょっとまっててね。」

ユズキくんがそういうと、
きいろのおふとんは
じゅうたんに　はやがわり。

「わぁ、いちょうのじゅうたんね。
　とってもステキ！
　ユズくん、ありがとう♪」

「えへへ、じゃあさっそく
　たべよっか！！」

たのしい　おやつのじかんが　はじまります。

おしまい