テレワークの未来について妄察


台湾は世界でいち早くコロナを抑え込んだすごい国である。日本は抑え込んだとは決して言えないが、何か、もう完全に以前とあまり変わらない生活に戻っているように感じる。消毒とマスクによりインフルエンザや、通常の風邪はむしろ減り、コロナ以前より全体で見れば衛生的になったとも言えるかもしれない。※これは様々な見解があるし、データがあるわけではないのであくまで自身の肌感に過ぎないが。

会社はすでに昨年同様、通常の通勤体系に戻った。そこで、台湾の彼に、来日を促してみたところ、このままテレワークを持続したいとの返答があった。台湾では日本の感染者は増え続けていて、政府の対応も悪いと報じられている。そこに帰るのはデメリットしかないし、帰らなくても仕事は出来ているととの事だ。台湾でもそうなっているし、世界的にそうなるので、帰国を促すのはおかしい。そういう事だった。

全くの正論で、未来はそうなるのは確実だと思う。業務を請け負うだけならば。

まず、未来を想像してみたいと思う。

テレワークは進み、技術も上がる。想像できるのはVRやARを使用し、5G以降の高速通信が当たり前になり、実際会ってるのと大差無いコミュニケーションが取れる事である。こうなると、ビジネスはその会談で始まる事が当然となる。

ただ今は、映像付きの電話に過ぎない。これは知ってる仲で、一部の人間がすでに信頼している人に対して業務を頼む場合は問題無い。初対面からテレワークの場合、その人のニュアンスや、感じが伝わりにくい。それは全く合理的では無いと思うかもしれない。

しかし、人間関係に置いて、人類が合理性に最も重きを置いた事はあるだろうか?私自身は無い。

あの人なんとなくいい感じだよね。なんか胡散臭いやつだな。など、第一印象で思った事がない人はいない。人は顔、声、喋り方、動作、匂いからその人を判断する。中身が大事だと言う人もいるが、当然中身を見てもらうには外見、第一印象は大切だ。ネットで出会い、相思相愛みたいになったのに会ったらダメだったという話は誰もが共感できる。もちろん、そのまま上手く行く例はめちゃくちゃある。でもその場合は外見も良かったのだろう。順番が逆になっただけだ。

ここでわかるのは、人と人が何かしらの関係を築く時は、その「なんとなく」はかなり重要だと言う事だ。もちろん顔と声、話し方だけでもそれは概ねわかる。ただ、実際会う事からしたら劣るという事実だ。

そのため、ひととなりを知っている間柄なら、テレワークに大きな問題も障害もない。ただ現代では最初の打ち合わせは膝を突き合わせる事に及ばないという事である。

しかし、これはあくまでビジネスを作る側の人間の場合である。指示を受け、実務に準ずる人間はテレワークでも差異はないのではないかと思う。全作業員がテレワークの場合は。

弊社はすでに今まで通りの出勤体系に戻っている。逐一指示をできる隣の席の人間と、指示するためだけに、わざわざクライアントと同じように時間を決めて、挨拶から始まるテレワークはどっちがいいかは明白だ。私事される側は指示する人間の時間を奪っているのだ。

そのため、テレワークを選んだ人間はその人のにしか出来ない、または誰よりも優れているスキルが必要になってくる。

テレワークにより、より仕事は成果主義になり、競争は激化すると思われる。

この話に出てくる台湾人は、優れたスキルを持っているが、唯一無二では無い。

コロナもあり、日本の対策も信じられないと言われれば、当然の事、来日を促す事はない。当然、仕事も振るし、目一杯働いて欲しい。

未来はテレワークも進歩し、今のLINEのように簡単につながり、ホロレンズのようなものがスマホ並みに当たり前になって、いつでも横にいるような会話が楽しめるようになると思う。多分フェロモン以外は通信できるようになる。

こうなった時、会う価値は恋愛以外では著しく下がると思われる。

まだテレワークで仕事が今までと変わらずできるというのは時期相応ではないだろうか。

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