迷子を楽しむ
那覇の常宿は古い街にある。
もちろん新旧入れ替わりはあるのだが、車の入れないくねくね道が多数残る街は新参者にとって攻略が難しい。
大通りにでてしまえばそこを起点に戻れるのだが、遠回りになるので、できることならくねくね道からどうにか宿に戻りたい。
常宿というだけあって、もう何度も泊まっている。
宿泊中はほとんど毎日散歩をしている。
それでも今朝、迷子になった。
この街はどこを歩いても風情があって、迷子になりがいがある。
迷子を楽しんでいると、育陶園という製陶所の先代忠さんが声をかけてくださって、そのまま製造所の中を案内してもらった。
早起きは三文の徳と言うが、こんなに嬉しい迷子はない。
今朝の迷子も最高だった。
何度歩いても道に迷う。それほど細くて曲がりくねった道が、この町にはまだまだ残っている。
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