「天は自ら助くる者を助く」は正しいのかしら? マカピーの日々 #1176
マカピーです。
Heaven helps those who help themselves.(天は自ら助くる者を助く)
高校生の頃、覚えた英語の諺(ことわざ)の一つです、他はほとんど覚えていないのにこれは記憶に残ったのには理由があります。
英語の方が分かりやすく、日本語訳の意味が分からなかったんです!(笑)
タスクるものをタスク? こんなへんてこな日本語ってある?
で、調べると「自分で努力する人にはちゃんとした成果があるものだ」的な解釈に落ち着いたのですが「タスクるものをタスク」が頭に残ってしまったので、英語も覚えたわけなんです(笑)
さて、スルヤニさんの事です。
スルヤニはハナさんの友達で、一度マカピーも彼女の家に泊まらせてもらいました。
スルヤニ家族はインドネシアのブギス族で、両親の料理で特に「チョト」と呼ばれる牛肉の煮込みは美味しいものでハナさんが絶賛していました。
伺った際は、兄のオスマン家族も来ていて一緒にキノコ狩りをしたり楽しんだのです。
フクロタケが採れることはそこで知りました。
その後マカピー達が多角経営的にレストラン事業を始めようとなった際にマカピーが思いついたのはスルヤニの事でした。
彼女だったら店をやっていた事もあるし、マネジメントも出来そうです。
ところが彼女は結婚しているのですが、その夫と言うのが麻薬に手を出し、仕事をせずに買い与えられた車を乗り回し、日中家には寄り付かず時に暴力をふるっているとの事でした。
久々に会ったハナさんは、その夫に対し「スルヤニはワタシの妹みたいなものなのよ。それなのにアナタは麻薬中毒で仕事をしていないんだったらスルヤニと別れなさい!」と面と向かって言ってました。
兄のオスマンもハナさんに「ボクも離婚を進めているんだけどね。もしそうなったら手切れ金をボクが準備するから、渡してアイツを追い出したい」と言っていたのです。
ところが、肝心のスルヤニ自身が判断できないのでした。
その最大理由が「もう結婚できないかも知れない」でした。
ハナ:「まだ30歳代でしょう。あんなクソみたいな男と別れて、昔みたいに私と一緒に働こう!まだ子供がいないのだからラッキーじゃない!やり直せばいいんだから!」
スルヤニを説得するのでした。
彼女も「そうしたい。もうちょっと待って」と別れる時は涙を流してハナさんにしがみついていたのです。
ところが、いつになっても別れた話が聞こえてこないんです。
どうしちゃったんだろう?
こちらの事業が進んでいるので先月一度スルヤニの家に訪ねたいと伝えると「その日は料理を作って売りに出ているから」と断られてしまいました。
旦那が働かないから、彼女が働きに出ているという事なんです。
ヤレヤレ
こうして「ダメ男」に貢いで離れられない女性は日本にも多いですがマレーシアにもいるんですね。
マカピーも幾度かハナさんを誘ってみたのですが、最近はハナさんから「彼女は怖くって今の生活を変えられないのよ。それが破滅の道だって分かっていてもね。残念だけど」
「あの家族には息子のアジズもお世話になったから一度だけ見せに連れてゆくだけにするわ」
マカピー達は急遽用事が出来て州都コタキナバルに上る事になり、その帰りがけにでもスルヤニ家族を尋ねてみようという事になっています。
果たして、どうなるかな?
マカピーでした。
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