ストレスは危険だよ マカピーの日々 ♯1511
マカピーです。
ハナさんが倒れました!
マカピーがそろそろ寝ようをしていたところに、アジズが来て「お母さんが呼んでます」というので階下に降りて行きました。
マカピーはハマナスレストランの二階に住んでいるのでした。
閉店した夜の11時に全員スタッフが不安そうに見守る中にハナさんがテーブルに突っ伏すようにして背中をミナさんにさすってもらっています。
「どうしたの?」
「急に腹痛が襲って来て立っていられなくなったのよ」
「それで、どうしたいの? 病院へ連れて行こうか?」
「注射薬が欲しいの、アジズに頼んだからそれを持っているの」
マカピーが二階に戻り支度をして戻ってくると、ハナさんは自分の肩に鎮痛剤を注射した後で、深い息をついていました。
「病院へ連れて行ってもらわなくても大丈夫、ただ一歩も歩けないのよ」
マカピーはスタッフに「ご苦労様。もう帰って休んでください。後はボクが看ます」と帰しました。
マカピーはハナさんに「ここのテーブルにいるのより、ベッドに横になった方がいいね」と伝えました。
ハナさんは「まだ痛くて歩ける状態じゃないのよ」と涙目です。
「大丈夫だよ。ボクが担いで二階に連れて行ってあげるから」
「私・・・重いのよ!」
じゃあ試してごらん、とマカピーは彼女の前にうずくまるような姿勢になりました。
「ほら、肩の上に覆いかぶさって・・・そうそう」
うむ、確かに重いぞ!
ヨッコラショ!
「ほら、こうして立ち上がれるでしょう。大丈夫だよ、ちょっと待ってね。直ぐにベッドに連れてってあげるから」
マカピーは階段でこけないよう、慎重にステップを確認して部屋に入りベッドに寝かしつけました。
ヤレヤレ。
マカピーは苦しそうに顔をゆがめているハナさんに言いました。
「いわゆる『医者の不用心』ってやつだね」
「朝から厨房や飲み物つくりをしていて、スタッフ連中に頭に来てばっかり。自分でも血圧が上がるのが分かるのよ」
「それだよ、一番危険なことだよね。おそらくハナさんがスタッフに怒っても彼らは自分たちが悪いって感じていないんだよ」
「そもそも学校教育を受けていないから、ボクたちと感覚が違うんだよね。だから明日も同じ事で注意しなくてはいけない事になるけど、ハナさん自身が一番その事を良く知っているんだから、怒っても仕方ないんだよね」
「今回は急に腹痛に襲われたけど、実は頭も痛いのよ」
「ストレスは人の健康を無茶苦茶にしてしまう、怖い病気のようなものだからうまく付き合わないと殺されちゃうよ?脳溢血とかになったら大変だよ」
「だけど、お店を彼らに任せられないのよ!」
「でも、それでハナさんが病気になっちゃえば一番まずいパターンだよ。自発的に動けるようになるように工夫しよう」
「・・・」
「例えば、WhatsAppのグループに一斉メッセージを流したり、就業規則に関する事柄も書いておいてそれをリマインドさせるのがいいと思うよ」
「紙に書いて掲示するのより、分かりやすいかも知れないわね」
「ともかく、ゆっくり休んでストレスに潰されないようにしようね」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ハマナスレストランの挑戦は続くのでした。
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