Zuke donて何だ? マカピーの日々 #1439
マカピーです。
ハナさんが帰ってきました。
ハナさんはフィリピンで用事があったので別々に帰って来たのですが、途中で既往症の喘息がひどくなり高温を発したと連絡があったので心配していました。
今朝ハナさんは帰って来ると、早速レストランの様子に注目しました。
新人たちとも挨拶していろいろ指示を出し、マカピーと市場へ行き野菜や魚を買い求める「仕入れ」もこなすのです。
それにしても、彼女が店にいると不思議にお客さんが来るのでした。
しかも、お客さんとの会話があるのでリピーターとなる可能性が高くなるのを感じます。
が、そのハナさんもさすがに夕方になると長旅の緊張も解けたのか、部屋に戻ると夕食も食べずにバタンキューと翌日まで寝てしまいました。
昨日魚市場に行った際に、マカピーはこれまで気になっていたけど買う事の無かったマグロの固まりを二つ購入したんです。
それは、「漬け丼」くらいだったら自分で作れそうだと思ったからです。
「粉わさび」もあるしそれほど難しく考えることはなさそうだし。
ところが、ハナさんが眠ってしまった事もあって夕食に「漬け丼」を造るのを忘れてしまった事に気付いたのは寝る前でした。
ヤバヤバ
とりあえず冷蔵庫に入れたままだったので、翌日に食べる事にしました。
一夜明けて、まだ不足していた鶏もも肉(パハ)を注文しておいたのでハナさんと一緒に、昨日の市場に戻り更にいくつかの野菜類も追加購入し店に戻って来るとマカピーは正午近くなっていました。
マカピーは、今朝冷蔵庫から出したマグロをスライスし醤油他に漬けて冷蔵庫に戻しておいたのを取り出しました。
「漬け丼」を作る前に粉わさびを水に少量溶いておいたんです。
そこに接客係のマンが通りかかったのでした。
それを少しスプーンにとり、マンに「味見して」と渡すと素直に口にした後で、目を丸くして慌てて炊事場に走って行って吐き出していました。
マカピーは悪戯をしたつもりはなかったのですが、それを見たハナさんは大笑いしていました。
マン、ゴメンね!
彼女は半島マレーシアで日本食を沢山経験していますが、日本料理はサバの田舎町ではまだまだ認知されていません。
ましてや、ワサビや芥子(からし)となると、先ほどのマンのようになるのでした!
ご飯を小さな椀によそって、ミニ丼をつくりそこへ3枚ほど「漬けマグロ」を載せチョコッとワサビをつけ足したものをいくつか作りました。
さすがにシェフのランは「フンフン、これ美味しい。でもちょっと甘くない?」と食べていました。
ランはさすがにプロですね!
実は醤油が見つからなかったので日本の「麺つゆ」をベースにして漬けていたのでした。
さて、他にも食べてもらおうとミニ丼をもってスタッフを回ったのですが、先ほどワサビでこりたマンだけでなく、アシスタントシェフのベンも洗い物係のバシットも「とんでもない!」と食べるのを拒否するのでした。
ハナさんは海洋民族バジャウの血が入っていても、兄弟の中で一人だけ魚の酢漬け「キニラウ」が食べられない体質でマカピーの「漬け丼」も遠慮していました。
一方、息子のアジズは「これって刺身?」と半島マレーシアでの日本料理を思い出したのか、素直に口にしていまいた。
更に、アジズは興味があったのかその作り方を知るために「なんていう名前だっけ? ZUKE DON おお、あったあった。これだね」とインターネットで検索して観ていました。
こうして映像や動画で「漬け丼」を見られるのですから便利な世の中です!
でも、実際に作って食べる事は少ないようですね。
「ほら、簡単に出来て美味しいだろう? これだけで20リンギ(600円)くらいにはなるよ!」
更に、刻みノリやアサツキを刻めばいいかも知れませんね。
お好み焼きも「粉物で結構利益率が高い商品」と友達のタッちゃんのアイデアでしたが、店のメニューに入れたのですが次第に低調になってしまって看板から消えかかっているのです。
普通のマレイシア料理の店なんて近所にどこにでもあるのです。
もっと真剣に、特徴のある食べ物のあるお店にして利益率を高めない限り店が存続できないのだったら、やれる手は何でもやるしかないぞ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。誰が何を好むか分からない!
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