アジンの家はどこ? マカピーの日々 #1256
マカピーです。
アジンは10月15日に4歳になりました。
彼はこの一ヶ月ほどで2度引っ越ししたんです。
それはダタランにあるアディキッチン1号店のコックとして父親のアピが採用されたからでした。
アピは生まれて間もないアジンと妻のアイダの村で3年間あまり義父の畑仕事を手伝っていたといいます。
実はアイダには連れ子が二人いて17歳と13歳の息子がいるんです。
長男は既にコタキナバルで働き、次男は中学生でその面倒も見るなどアピは下働き的仕事に耐えていました。
本来は船中のコックとして働いて出身も隣のサラワク州なんです。
ハナさんに言わせれば「この状況で耐えたのはアピがアイダに相当惚れ込んでいるからよね」
果たしてそれはどうか分かりませんが、アピは一つ年上のアイダとアジンをとても大切にしているのでした。
半月程アディキッチン1号店の午前担当コックをしてアイダも飲み物係をしていました。
その間アジンは両親のいるレストランに行くか、マカピーが世話をしたりしましたが子供向けのYoutube番組の力は偉大でもっぱらそれを見て静かにしていました。
時々アイダの実家に行くか尋ねると、アジンは決まってこう云うのでした。
No, I don't want to go there. (ボクはあそこには行かない!)ときっぱり言うのには驚きました。
4歳足らずの子供にとって母の実家は居心地が良くなかったのでしょうか?
ちなみにアイダはアジンと英語で会話をし更にYoutubeも英語なのでハナさんやマカピーとの会話も英語なのでした。
アジンはマカピー達が倉庫の外に設置した小部屋といつも出入りしているマカピー達のいる倉庫側を指して「新しい家」と呼んでました。
2号店はアピ夫妻相談してファラと3人で開始して、他のスタッフは現地採用することにして改装を急いで開店したのです。
ともかく早く開店してお客をつかまえたかったんです!
それは改装工事中も注文が入ったり、何時開店するのか尋ねる人がいたからでした。
2号店はアジンの言う新しい家から100キロ離れた商業地区の一角でもはや田舎の景色ではありません。
2度目の引っ越し以来アジンはレストランの階上にある部屋に住み、両親の働くレストランのレジの後ろでYoutubeを見ているにも限界がありますよね。
マカピー達は事ある事に車でアジンを連れ出すのでした。
だからアジンはRav4に乗るのが大好きなのです。
アンクル(マカピーのこと)車で出かけよう!
アジンの誕生日だと云うのでハナさんが誕生ケーキを買いに行こうと誘うとこう答えるのでした。
No, I don't want a birthday cake. But I would like to ride the car.
誕生ケーキは要らない。ボクは車に乗りたいんだ!
ハナさんがスーパーマーケットの゙家電階に行くのについて行っアジン、戻って来ると新しいパンツをはいてます。
ハナさんが、店内が寒かったのねトイレが間に合わなかったそうです。
ごめんなさい! って言うから大丈夫新しいパンツを買おうって事になったの。
マカピー達はかき氷用のアイスクラッシャーを買い求め街のあちこち行くのですが日曜日の午後でそれを扱っている店は閉店してたのでした。
こちらでダイソーのような存在のMr. DIYというチェーン店がマレイシアに展開していて、もしかしたら有るかもしれないと出かけました。
手動のかき氷器はあったのですが業務用には耐えられません。
別の品物を買って帰ろうとレジに並ぶとカウンターの後ろにズラリと並ぶダイキャストのスポーツカーモデルに目が釘付けになったアジンが叫んだのでした。
I want the sport car!
ボクあのスポーツカーが欲しい!
今日はアジンの4歳の誕生日ですから特別にプレゼントすることにしました!
ケーキの代わりです!(笑)
アジンに家に戻ろうというと、そっちじゃないって言うのでした。
君のお父さんとお母さんのいるレストランが新しい家だよねとハナさんが尋ねるとアジンはキッパリとこう云うのでした。
That's not my new house. My new house is where have my ball and aban Aziz !
あれは新しい家じゃない。ボクの新しい家はボールがあってアジズ兄ちゃんがいる所だよ!
マカピーは思わずハナさんや目を合わせました!
そうか、アジンの新しい家ってあの倉庫の事を言っていて、今でもそこに戻りたいと考えているのが分かったらマカピーはちょっぴり涙が出ちゃいました!
マカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します! 4歳児に色々教わります!
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