手で味わうってこと マカピーの日々 #1057
マカピーです。
皆さんは箸もスプーンも使わずに手で食べますか?
マレーシアはムスリム国でもあるから、ヒンドゥー教のインドなどと同じように食事を手で食べるんですね。
もちろん左手は不浄(トイレ)のものを扱う手として、基本的には使わない事にします。
でも、もちろん右手が食べ物でベトベトしているときに、ポットボトルのふたを開けようにも左手の介助もないとうまくできない事があります。
もちろん右手を失った人はそういう訳にはいきませんよね。
さて、コタキナバルでのお店では周囲に合わせてスプーンやフォークを使っていたのですが、村に戻ってきてホームステイのキッチンで食べようと思ったらスプーンがない!
他の宿泊者が部屋に持って行って戻してくれないようです。ヤレヤレ
でも、別に困るわけではなく皿にご飯を分け取り、そこに炒め物や揚げた魚などを乗せて「いただきます!(イスミッラ)」といって右手でワシワシと食べちゃうんですよ。
スープでご飯を柔らかくして、他のおかずと混ぜ合わせて食べるのが基本ですが、マカピーは日本から持ってきたワカメふりかけを振ったりします。
まあ、なんでも楽しんじゃえばいいのです。
口に入る前に食べ物を指で味わう感じですね。
金属のスプーンや箸で食べ物を口に持ってゆくのと違ってボロボロ指の間からこぼれる事もありますから、指先で一口サイズのご飯をギュッとして上手にいれる技術も自然に身に付きますね!
おっと、アジの小骨は結構指に刺さるので注意が必要ですよ。
スープを出されると、器のまま吸ったりしますがこの時はスプーンが欲しいですね。
マカピーは5年間ネパール滞在の経験があるのですが、昼食は基本的に職場でご飯を煮炊きしてもらいプロジェクトのスタッフと一緒に食べていました。
皆で「割り勘」ですが、マカピー達日本人は多めに支払い、更にマカピーはいつも素焼きの器でヨーグルトを買ってきてもらい提供するのでした。
インド料理と言う訳でなく「ダルバート・タルカリ」でダヒ(ヨーグルト)とマシュ(肉)が加わるとグッと豪勢になります!
皆で一緒に食べるのは本当に楽しいですね。
ところが、いつまでたっても上手に手で食べられないマカピーの右手は手のひらまでカレーの残りがついていることになります。
ネパール人スタッフは指先しか汚しませんし、金属の皿も指できれいに食べ残すことがありませんからマカピーはそれを羨望のまなざしで眺めていました。
帰国する際に、焼却炉のそばにうず高く瓦のようなものがあるので気になって確認すると、なんとマカピー達が長年食べたダヒ(ヨーグルト)の容器だったのでした!
当時は、室(むろ)で菌を付けた牛乳を土器(かわらけ)の洗面器のような器で発酵させるのですが時々、室内に敷いてある籾(もみ)も混ざっているのでした。
一説によると、欧州の人がフォークとスプーンを使うようになったのは『十字軍』遠征で中東から持ち帰った戦利品そして文化や料理が根付いたという事で、もともとは手で食べてたんですね!
銀食器などをヨーロッパの博物館などで見ますけど、その前はバイキングたちと同じくワシワシと『ルフィ』たちのように豪快に食べていたんでしょうかね?
手で食べるのはお行儀が悪いなんて言わないで、たまにはオムスビのように手で食べて見たら面白いですよ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。そう、手で味わうんです!
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