魔法なの? マカピーの日々 #1315
マカピーです。
魔法が使えたらいいと思いませんか?
マカピーがマカピー妻と相談して家の改装をした際に、何とかしなければいけないと思ったのがお風呂でした。
改修前のマカピーの家のお風呂って極めて昭和、それもそのず築19年の中古物件だったのでした。
ほぼ直方体FRPの浴槽は、大人一人はいるのが精いっぱいでした。
しかも長年の劣化でグラスファイバーの壁面に穴が開いたので、マカピーが補修材で塞いでいたのです。
もちろん洗い場もタイル貼りで亀裂が入っているだけでなく、専用ガス湯沸かし器は他の給湯してくれないもので冬ともなると、相当寒くなり台所の皿洗いで手が冷たくてジンジンするのでした。
冷蔵庫が調子悪くなったことがあり、説明書を見ると「室温が6℃以上の環境でお使いください」とありました。
近くに会った寒暖計を見ると、室温が4℃だったのです。
これじゃあ、冷蔵庫が正常に使えないんだ!
改装時に相談した会社の方とモデル浴槽をみながらマカピーは長年の夢であった一番大きな「風呂はのびのび」と希望したのです。
ところが、結局マカピー妻の「そんな大きいのは必要ない」という鶴の一声で半分のサイズになりましたけど。
その際に「新築そっくりさん」の人が教えてくれたのです。
最近の浴槽って保温効果抜群で蓋をしておけば翌日まで暖かいんです。
ま、いわゆる「魔法瓶」のようなもんですよ!
その方もマカピーと同じくらいの年齢で、魔法瓶といえば共通した認識である事が分かっていたからの説明でした。
よくよく考えて見ればすごい名称ですよね「魔法」ビンですからね!
現在はステンレスボトルで衝撃にも強く便利になっていますが、そうした技術革新が進む前は内部がガラス製だったんですよね。
その魔法瓶を手を滑らせて落としてしまったりすると、ガシャーン。
中のガラス構造が砕けてしまい、振ると空しくガシャガシャ音がするのでした。
香港が中国に返還される前、マカピーはマレイシアでの2年間の協力隊活動を終えると、香港から中国本土の南部の広東そして雲南を旅したんです。
列車で国境?を越えると香港の華やかさから一変して、人民服が普通の世界が広がっていてともかく国全体が貧しい状態でした。
今や昔の物語ですね(笑)
広東に列車が到着して、ホテルを目指したのですが駅前の大きなホテルで最初は「部屋無いよ」と断られますが、何とかねじ込んで宿泊したのです。
その時に部屋に魔法瓶のお湯が届けられたのです。
しかも、古色蒼然?の花柄で蓋を開けるとなんと木の栓が付いていました。
当時、日本では電子ポットとかいわれた湯沸かし装置のついたものが主流だったと記憶しています。
一方の中国ではまだプラスチックのスクリューキャップが一般に存在していなかっただけでなく懐かしいガラス製の魔法瓶だったんです。
自分の子供時代に戻ったような気分で魔法瓶をつかってお茶を入れて飲みました。
たしか、中山(孫文)公園や動物園のパンダを見た覚えがありますがどこにも人はいませんでした。
もちろん沢山の人が街には繰り出していましたが、ともかく誰もがペラペラの緑色やブルーの服装で色に乏しい世界だったようです。
その後、広東市から国内航空で昆明にプロペラ機で飛ぶのですが年配の民族衣装の女性がカラフルでした。
しかし彼女の足元を見て、マカピーはギョッとしました。
布で出来た靴は纏足(てんそく)用だったのです。
もちろん、彼女の世代が纏足の習慣の最後だったのかも知れません。
その後、実際に纏足をされている女性に出会ったことはありませんから。
魔法瓶が存在していた1980年代後半の中国はその後急速な経済成長を成し遂げて、ある面では日本よりも進んでいる世界になったのかも知れません。
魔法、そうあの纏足のおばあちゃんは、その後の魔法が実現した世界を見ることは無かったかもしれません。
しかし、確実に世界が急速に変わっていった時代はまさしく「魔法」だったのかも知れませんね。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。魔法の杖が欲しいと思いませんか?
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