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今どきの「樹を植える男」能智元晴さんマカピーな日々#0437

マカピーです。

マカピーが能智さんという山本太郎さん(国会議員)に似た人を紹介されたのはベトナムのハノイで、もう6年ほど前の事でした。

市内の劇場近くのバルで昼食を取りながら彼の話を聞きました。

能智:「世界地図を広げて見ると、アフリカとか中東とかに大きな砂漠が広がっていて茶色く塗られているじゃないですか。ボクはあれを緑にしたいんですよ」

マ:「え?」

マカピーは何と答えていいのか困りました。

だって、これまでの背景を聞けば、彼はこれまで農林水産業に携わったことも自然保護活動もやって来ていない「素人」なんです。

マカピーは、あって直ぐこう思いました「悪いけどこりゃまた、変な人に会っちゃった。時間の無駄だから適当に話を切り上げて帰ろう!」って。


しかしよく考えてみると、破天荒な素人だからこそマカピーの友人に尋ねてマカピーを紹介してもらったのですから、ちゃんと道筋は通ってます。

それに能智さんの話を聞いているうちに、その行動力に目を見張るものがある事、飾らない不思議な人柄に興味を覚えたのでした。

彼はハノイの日系企業で働いていたのだけど、「このまま金を貯める生活をしていてもしかたない。早く砂漠緑化に取り組みたい」と思いが募って仕事をやめて緑化事業に繰り出そうという事になったのだそうです。

そこでマカピーは「そんなに金が出来たの?」と尋ねると日本人の平均年収程度貯まり、彼に言わせれば生涯で一番金持ち状態だという事でした。

その他にも彼は仕事の合間を縫ってベトナムの若い世代とも交流していて、その一つのグループの音楽活動を支援したり、欧米人若者たちと運河に浮かぶゴミ問題に取り組む自ら行動する人でした。

しばらくすると能智さんは彼が言った通り本当に会社を辞めちゃて、最初はタイへ行き複合農業を学ぶつもりがうまくゆかず、帰ってくると次は中東の砂漠地帯を目指すというのでした。

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そりゃあ乾燥地域の代名詞みたいな場所だから早めにそうしたところに実を置いてみるのがいいでしょうと、パレスチナで働く日本人の知り合いを紹介しました。

彼はパレスチナ自治区やイスラエルで乾燥地でのパーマカルチャーやアグロフォレストといった自然系森林農法的な活動に触れたようです。

その後、ヨルダンに移動して、地方の農家の片隅で樹を植え始めさらに首都アンマンに出てきてヨルダン人の同世代と植林活動をはじめるのでした。

マカピーは時々カイプで技術的な事柄など話をしていたら、彼からマカピーが学生の頃に著名だった宮脇昭横浜国立大学名誉教授の名前が出てきてビックリしたのでした。

宮脇先生はマカピーが学生の頃『日本の植生』などを著していてその活動に敬服していました。その後も鎮守の森からヒントを得たという「宮脇方式」と呼ばれる独特の植樹法を展開していらっしゃいます。


その土地に一番適合した樹種を調べて元の植生を復元する方式を「宮脇方式」ということで自然植生に近い状態にする植樹を展開していて、インドやヨーロッパなどでも活動が活発なのだそうです。

能智さんはそのインドでの研修に出かけると、日本の団体とも関係を広げることが出来たようです。そして地道な国内フィールド調査を繰り返しながら、都市型のモデル植林地を展開して行きました。

その彼も、ヨルダンで5年活動して『森の父』の存在とその活動が知られるようになってきました。ドイツの援助機関国連機関とも活動したり協議するようになってきました。

この団体にもパートナーとして能智さんがいますね!(ね、山本太郎さんに似てるでしょう)

彼のブログもありますね。そうです「ミドリゼーション」という団体を立ち上げているんです。

みなさん、是非とも現代の『木を植える人』の能智元晴さんの活躍にご注目ください!

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。桃栗三年柿八年、東京の神宮の森ができるのにも100年かかってます!



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