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種を蒔かずば芽も生えぬ マカピーの日々 #1215

マカピーです。
あれこれ考えても行動しなければ、最初からやらなかったのと同じです。

マカピーはある思い(固定概念)に囚われてしまいやすいようです。

今回は搾汁機が欲しかったので、調べると各種の搾る機材がありますがどれも高価なものです。

マカピーは生産物をザクザク切った後で一旦凍らしてそれを手で搾ってみたのですが思った成果が上がりませんでした。

日本の技術顧問に尋ねると、もう少し強力に絞らないと有効成分が出てこないというのです。

やっぱり搾汁機がないとダメかなあ。

と、そこで「サトウキビ搾汁機」の購入を検討したのです。

ありゃりゃ、手動でも10万円くらいしちゃうんですよ。

現地でもモーター駆動のを探したのですがやはり10万円以上でした。

ふー、何かいい考えはないかなあ。

そもそもマカピーが扱う作物はサトウキビのような固い物ではないので、サトウキビ搾汁機では「搾りかす」が上手く回収できるか分かりません。

何かいい方法があるはずだろうね。

そこで、思いついたのは、つまり「固液分離」が出来ればいいということ!

サトウキビ搾汁機にばかり考えが占拠されてしまうと他の手段を考えられなくなってしまう危険がありますよね。

そうじゃなくて、別の搾汁方法を考えて見よう!


倉庫に置いてあった棚を利用してシューラックを作りました


例えばドアの蝶番(ちょうつがい)の部分で絞るような技術もあります。

ともかく、手で絞るのより効率的に搾汁したいのでした。

そこで考えたのが車用のジャッキでした。

油圧式で3トンくらい持ち上げられるものが現地でも安価手に入ります。

これでキコキコと圧力をかけて搾ればできそうです。

その結果がこれでした。


かき氷機の中に頭を入れて持ち上げればある程度行けそうです!

うーん、圧力がかかると鋳物製のかき氷機が壊れそうです。

氷をけずるプレートは更に弱い材質ですからあまり無理は出来ません。

そこでかき氷機を分解してみました。


このタイプのかき氷機ってまだ販売してるんですよ!

なるほど、回転軸はこういう風に出来ている訳ね、フムフム。

ボルトもそれほど強力ではないので本来機材をボルトで固定できるような脚があるのでそこに注目しました。

あ、そうか!

機体が持ち上がらない工夫が出来れば行けそうです!

それでできたのがこれ!


搾る面を斜めにして、その下に「液を改修する受け」を付けています

で、結果として搾れました。

ところが、前回は生の原料を包丁でバサバサと切り刻んだのですが、今回はフードプロセッサーでかなり細かく刻むことが出来たのでした。

それで凍結解凍後の原料を手で絞ると、ほとんど搾り切ってしまい手製の搾汁機で絞り切っても大して回収できなかったのでした。

日本の顧問に知らせると、「上手く搾れた」と褒められました。

そうか!搾汁機ではなく前処理が問題だったのか!

マカピーはそれまでの「コダワリ」でずいぶん遠回りしてきたと思い苦笑いしてしまったのでした、

それでも、それが分かったのは実際にトライしてみたからなんですよ!

同じ結果が得られるのなら、プロセスを簡略化したり、代替品の利用も考えられるわけです。

発明王といわれたトーマス・エジソンではないですが、ともかく工夫をし続ける事が大切なんでしょうね。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。マレーシアで何やってんの?



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