海洋汚染なの? マカピーの日々 #1365
マカピーです。
久々に村に戻ったらロビンから「海洋汚染事故」があったと聞きました。
マカピーが農業生産現場の村に戻ったのは実に2か月ぶりでした。
その間に農業よりもレストラン事業に関わることになり、1号店はシェフが突然辞めた事もあり既に閉店しています。
それもあって最近は2号店に集中していました。
今回はオジサンたち三人が、マカピーのお店を見たり現場を見に行きたいというリクエストにお応えして2号店に連れて来ました。
更に今日1号店のある100㎞かなたの田舎町の方にオジサン3人とハナさんそしてマカピーの5人で出かけたんです。
一旦本拠地となる倉庫兼住居で貯蔵生産物を見せた後で、生産地である海岸の村へ行きました。
ああ、そうだよ!
ここがマカピーの活動場所だよって波際に立って沖のボートを見ながら自分の本業を再認識しました。
するとオジサンたちに魚のバーベキューを準備していたロビンが「いや~、全くまいったよ」と語りだしたのはこういう事でした。
1月に近くの油ヤシの搾油工場で原油流出事故があったそうです。
その後排水され川に流れ出した原油はやがて河口に達しそのまま潮に流され漂い始めました。
そこには海藻栽培地域が広がっていて、農民たちは直ぐに異変に気付いたのです。
浮きロープに結わい付けてある海藻にベトベトした原油がくっついていたからです。
これが複雑な形をした海藻にひっつくと取れないのでした。
ロビンたち周辺住民は水産局に連絡して調査の結果、原因を油ヤシ搾油工場と断定しその工場の2週間の就業停止を命じました。
ただそれで問題が解決したわけではありませんでした。
油をまとった海藻はどんどん小さくなり、生産が激減。
しかも油の影響を受けた海藻では繁殖出来ない事が判明。
油がようやくこの海域から姿を消しても、農民たちが栽培する苗木が圧倒的に不足している状況だったのです。
なんと、マカピー達がいない間にそんな事が発生していたとは知りませんでした。
しばらく現場から離れていると感覚が鈍ります。
ハナさんは、どうもそれ以外にも問題が表面化してきたといいます。
それは村人の生産体制を一新すべき事になりそうだと言う事で、更に新技術導入も考えての事になります。
1年経って色々分かって来たのでした。
マカピーでした。
最後までお読み頂きありがとうございました。時の流れとともに人も心も変わるのでした。