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ふーん、それで? マカピーの日々 #1118

マカピーです。
時々「この人って・・・」て思う人に出会います。

インドをバックパッカーで旅をしていた頃の事を思い出したんです。

当時、まだ結婚していなかったけどインド旅行を経験していたマカピー妻からは出発前に忠告を受けていたんです。

「必ず襟のあるこざっぱりしたシャツを一枚持つこと!」
「申請する時などは必ず印象を良くすること!」

と聞いていて、「確かに、そりゃそうだ」と守って生還してきました。

そりゃ大袈裟ってもんだよ!っていうアナタは若ーい!(笑)


まだカード支払いが一般的でなかった時代です。

旅行前には持参する米ドル現金は危ないかな?って「トマスクックのトラベラーチェック」を作ってそれを少しずつ銀行で地元通貨に交換しながら旅を続けていたのはマカピーだけではありませんでした。

インドに5カ月(途中スリランカやモルジブにも行ってましたが)ほどいたのですが最初はマカピーの頭の中に「不条理!の嵐」が荒れまくりカリカリしていたんだと思います。

おい、これは何て非効率な世界なんだ!

到着したカルカッタ(現コルカタ)では早速詐欺に引っかかり「バカヤロー!こんな国大っ嫌いだー!」って思っていたのです。

それが、日を追うごとにその日常に慣れてくると「あ、こんな世界の方が人間として生きやすいんじゃない?」って考えるようになり

「そうか、日に一つの事が出来ればOKだよねー!」

いつしかマカピーの頭の中に「I love India!」のネオンサインが24時間点灯するようになってしまったのです。

恐るべしインド!

もちろん、当時は「これからどうするんだ、オレは?」的な将来に対する不安を抱えながら旅をしたインドだったから感受性に違いがあると思います。

だから、旅のタイミングが大切だったんだ!って今更ながらに当時を振り返るんです。

例えば、日本にいる、(後の)マカピー妻宛にエアログラム(航空書簡)にびっしりと細かい字であれこれこちらの状況を書いて投函します。

そして、マカピー妻から旅先の日本領事館宛に返事が来るのは1か月後・・・みたいな世界ですよ!

え、「エアログラム」って知らないの?
切手を貼らないで送れる三つ折りのブルーの・・・って、かなりレトロな話なんだろうなあ(笑)

もっとも、マカピーだってスマホのWhatsAppでハナさんとチャットしてますものね、確かにあの後の技術革新というか時代が変わったんですよね。

それから、緊急の場合日本に電話をするのに、GPO(General Post Office)やTelegraph Officeなどで「まず予約」するんですよ!

それも宿代数泊分が吹っ飛ぶ国際電話なんて、ほんの1,2度経験しただけです!


もっとも当時の定宿といったら一泊500円もかからないゲストハウスやサルベーション・アーミー(救世軍)のドミトリーと相場が決まっていたんですけどね。

油断すると直ぐにシラミや南京虫に喰われ、ボリボリ体を搔きながらもだんだんインドの風景になじんできちゃうんですよね、自然に。

そうなんです、パック旅行や効率を求める旅では無理な世界ですよね。
それに、インドも綺麗に衛生的なりました!

インド各地で日本人の長期旅行者に出会う事がありました。

彼らは垢じみたダウンベストを素肌にまとい、放埓な頭髪に乞食髭背負うバッグも怪しげな風体の人がこういうのです。

「オレさ、そろそろ日本を出て1年かなあ。まず中国各地を回ってチベットを抜けてインドにやって来たんだけどさー!」

そうするとまるで旅の勲章を見せびらかせられたように、インド旅行の「新人」達はそのいわゆる「達人」に吸い寄せられて行くのでした。

だってインターネットない時代の貴重な情報源ですからね!

逆にマカピーは例のアドバイスをきちんと守り、こざっぱりしていたせいか「え、もう4か月もインド旅している人の雰囲気じゃないですね!」って驚かれました。

逆に彼らからしたら「いつまでも旅慣れしない日本人してんじゃないよ!」っていう意味だったのかも知れませんけどね。

そういえば、一番最初バンコクからカルカッタの空港に到着した際に、市内に向かうバスを団体交渉でディスカウントしたグループに女性がいました。

その彼女がどのような経路を辿ったのかは知りませんが、5カ月ほど経ってから偶然にニューデリーで見かけたんです。

しっかりと、もちろん「和製インド風」に崩れていたというか、崩していたのかな?一緒にいた男性も「達人」風でした。

それから、旅先の安宿で先輩の「達人」に教えを乞い「ガンジャ(大麻)」でラリッてホテルで一晩中吠えていた若者もいましたね。

マカピーはそうした「達人」とあまり会話した事がないのですが、しても会話が続かないのでした。

なんだか話が合わないのです。

もちろん素晴らしい人もいたのでしょうけど、インドや訪問国の歴史を学びその事でいろいろ話をする訳でもなく、冒険奇譚の自慢話ばかり聞くことになるのでついマカピーは心の中で言ってしまうのでした。

ふーん、それで?

おそらくマカピーにとって達人たちの話がつまらなく、関心を示さないので彼らもマカピーに言近づいてくることは無かったですけど(笑)


旅とは人それぞれが経験とその時の自分の想いがごちゃ混ぜになって何かを体得する行為だと思うんです。

だからインドの旅だけでなく、長旅の基本は一人なんだと思います。

Going Solo!ってやつですよ。

時々「一人旅が無性に寂しく」なることも確かにあります。

それでも、また小さな荷物を肩にまた歩き出そう!

きっと面白い事、まだ出会ってない美しい景色を見られるチャンスがあるはずだから!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。







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