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ハロハロを食べると マカピーの日々 ♯1538

マカピーです。
今日もハロハロを食べました!

フィリピンで一番好きなデザートがこれです!

早い話がフィリピン風かき氷です。

マレーシアではABC(Air Batu Kacangの略、ありゃ最後がCじゃなくてKじゃんか)です。

特徴は紫色のウベアイスクリームにリジプランという甘いカスタードプリンなどがある点でしょう。

でも大概の人は器にきれいによそってあるのを「親の仇」のようにスプーンでグチャグチャにしてから食べるのです。

どうしてタップンタップンの氷水にしちゃうんでしょう!?

マカピーが場所場所の味を確かめながら食べていると、ハナさんが「そうじゃなくて・・・」と言うのですが「もったいない」じゃないですか!(笑)

さて、フィリピンからマカピーの新婚生活が始まり二人の子供がマニラで生まれています。

マカピーが一番おいしいと思ったハロハロは有名なマニラホテルのラウンジにある国民的画家フェルナンド・アモルソロの絵画の前で食べたものでした。

なんという色彩だとハロハロとアモルソロの絵に感動したのでした!

聞くところによると、戦前に日本人が教えたかき氷が最初だったとか聞いたことがありますが、日本では食べられませんのでフィリピンに来たら是非お召し上がりください。

さて、マカピーの長男が生まれる前に我が家に来た黒い子犬につけた名前が「ハロハロ」でした。

実はマカピー妻が予約してあった仔犬が誰かに貰われてしまって、残って背中の毛が剥げていた黒い固まりのような犬がハロハロでした。

ハロハロの父犬は白で母犬が黒だったのでミックスという意味で「ハロハロ」って名前を付けたのでした!

やがてマカピー長男その2年後には次男が生まれるのですがハロハロは彼らのお姉さん役を果たしてくれました。

子供たちは彼女から寝返りを習ったしよくご飯を取り合っていました。

その後、イエメン、ネパール、カンボジアと回って乳がんでプノンペンで息を引き取りました。

小型犬ながら、非情に気の強い犬でした。

不思議なのはマカピーが家に戻って来たかどうかはハロハロを見ればわかるとマカピー妻が言ってました。

家のゲートが開いて車が入って来た時に、その中にマカピーがいるのか運転手だけなのか分かったのだそうです。

不思議だなあ!

長男にとっては、最後まで姉弟的存在だったのでその悲しみは大きかったようです。

一方次男は何故かしらハロハロ、その後加わったジャーマンシェパードのマナからも家族の中の最下層的扱いを受けて「何でボクが一番下なんだ!」って怒っていました。

犬って家族の中で下から2番目に自分を位置させるって聞いたことがあります。

確かに三男がいるのにどうして次男が一番下になるのでしょうかね?


今朝の散歩に付いてきた犬のリーダーはいきなり用水路に飛び込みました!

さて、マカピー長男が生まれたのを祝ってくれた日本人ご夫妻がいました。

マカピー妻がバンコクであった方で、マニラに再赴任してきたので再会したのでした。

御主人は元電電公社出身の方で、戦後賠償のプロジェクトで東京オリンピック開催の前にマニラのサンロレンソ・ビレッジに家族で住んでいたのでした。

マカピー妻に倣ってマカピーも彼を「おとうさん」と呼んでいたのですが引退後の再赴任とあってマニラの郊外クバオの住宅に落ち着きました。

アキノ政権を揺るがすホナサン大佐のクーデター未遂事件の際には、マカティ地区を脱出したマカピー家族と犬のハロハロそしてマカピーの同僚夫妻まで受け入れてくれました。

クリスマスの前にタイから友達が子供二人連れて会いに来てくれたので、ご夫妻も共通の知り合いだったので一緒に夕食をとりました。

そして、おとうさんは私たちに自家製「ハロハロ」を作ってもてなしてくれたことがありました。

冷蔵庫には特製のハロハロの素材がぎっしり詰まっていて彼の好物だったのです。

「じゃあ、良いお年をお迎えください」

と別れたのですが、それがおとうさんとの最後になってしまいました。

年末年始をミンドロ島で過ごしたカソリック信者のご夫妻は年明けのミサに地元の人たちと出かけたのですが、おとうさんは低血糖の症状が出てそこで急死してしまったのでした。

マカピー達もマレーシアに旅行に行っていて戻ってくると訃報があり、あわてて駆け付けたのですが遺体はミンドロ島からマニラの自宅に送られてきて更に日本に送られました。

おかあさんはとつぜんご主人をなくしてもけなげにフィリピン側での葬儀を司祭と共に取り仕切りました。

家の中の片づけを手伝っていると多くの段ボール箱がまだ開封されないで部屋にありました。

そして、寝室の小さな冷蔵庫にはおとうさん用の沢山のインシュリンが冷蔵されていたのを覚えています。


グアバの花

ハロハロを食べる度に、マカピーは愛犬とお父さんのことを思い出すのでした。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ちょっと甘すぎるかもね(笑)




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マカピー
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