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レストラン再開!マカピーの日々 #1225

マカピーです。
レストランが再開しました!

ハナさんが「閉鎖」してしまったので、アディさんはかなり困っていましたが相談して、善後策を練る事にしました。

辞めさせたコックの代わりに新しいコックを見つけたのですが、遠い村に住んでいるので、レストランのある場所に早朝に辿り着くことが出来ないというのです。

ハナ:「分かったわ。ここに住めば仕事場まで2分で行けるわ!」
マカピー:「え、ここに住むの?」
ハナ:「まだ素性の分からない人だし、倉庫の外に部屋を作ってそこに住んでもらうのよ」

マカピー:「これからって言っても、二日で部屋を作って間に合うの?」
ハナ:「この条件で、彼が来ると言ってくれればいいじゃない!」
マカピー:「うーん、そんなに簡単に部屋ができるの?」


コタキナバルに向かう道中、検問があったけどパスポートも国際免許証もありセーフ

早速、ハナさんはタンさんたちに指示して、倉庫の後ろに屋根を付けた場所に一部屋作らせることにしました。

ハナ:「こんな感じの一部屋だけど、もう木材が無いから鋼材を使って合板をリペット付けすれば部屋になるわ。タンさん出来るわね?」
タン:「はい、できます。じゃあまず床(コンクリート)をつくりその後鋼材を溶接します」

マカピーはこれまで倉庫内の改造以外にも、裏側の活動できるエリアを家主のパトニに断らずにガンガン拡大していたので「大丈夫かな?」って心配していたのです。

ハナ:「大丈夫よ。見て!来た時よりずっときれいになったでしょう」
マカピー:「確かにこちらの費用で、水道管の修理をしたり雨漏りを修理したりしたけどなんだかどんどんうちの活動エリアが広がっているね」
ハナ:「今度の部屋つくりも、また貸しして収入を得るわけじゃないのよ」

と、話していたところで、マカピーが外出先から戻ってくると、ドンピシャのタイミングでパトニが8月の家賃支払いの領収書を持ってきたのです。

案の定、パトニはかなりの変化にびっくりして怒りを込め「ダメだよ。勝手に屋根を作ったりして!この倉庫はボクのものだけど土地は借りているんだから!」

アリャリャ!

さてハナさんはどうするかな?


コタキナバルのアンティークショップ?古いVHSデッキや古本、切手、古銭などもあります

ハナ:「ねえ、父さん(女性が、自分の父でなくても年上の男性を呼ぶ時に親しみを込めてそういうケースがあります)だって雨が吹き込んでくるのよ!屋根が無くてどうしてここに住めるの? それに私達ここをどれだけ綺麗にしたか分かりますか?」
パトニ:「・・・ああ、ゴミが全部片づけられているね」

本当は、ゴミの中から使える材料で下駄箱や塀を修理したり、階段を作っちゃったんです!

ハナ:「でしょう!ここまでするのも幾日もかかって大変だったんだから。ねえ、父さんこっちに来て、きれいになったトイレを見て下さいな。あれだけ汚れていたのをここまできれいにしたのよ!通路も作ったし、水道配管が壊れて漏水していたのも直したのよ!」
パトニ:「ああ、ありがとう。もちろんその前の状態を知っているからね」
ハナ:「でもね、父さん。電気が引いてないから夜暗くて困っているのよ!どうしたらいいと思う?」

ハナさんはどんどんパトニを引き込んでゆくのでした。


マレーシアの古い切手。そういえばポストを使う事ってほとんどなくなりましたね

パトニ:「そりゃ、そこの電線(お隣のワークショップの電気)から引き込んで電灯をつければ済むだろう、そうしてくれ」
ハナ:「ありがとう。それにね、隣の敷地から知らない人が、あそこの壊れた塀の隙間から入ってくるのよ。私怖くって!」
パトニ:「そうかい、じゃあ、塀を壊したあの木を切り倒して、塀を修理しよう!」
ハナ:「ありがとう、父さん」

最初は怒っていたパトニが軟化する見事な話術です!

パトニ:「でも、勝手にこんなところに部屋を作ったらだめだよ」
ハナ:「勝手に住まわせるわけじゃないの。遠いところから来るコックが下のレストランで働くの。それで新しい下宿場所が探せるまでの一時的なものなの。もちろん彼はIC(国籍)のある人だから父さんに迷惑がかかるようなことはないわ」
パトニ:「道路の向こう側に下宿できる家があるから、早めにそちらに移ってもらいなさい」

ハナ:「分かったわ。それから倉庫内を見て欲しいの、これだけ手をかけて照明や天井扇風機を付けたのよ!それから雨漏りが沢山あったけど自分たちで直したのよ!」
パトニ:「それは悪るいことをしたね」
ハナ:「父さん、これから私達で壊れた屋根の樋(とい)も直して、水がちゃんと側溝に落ちるようにするのよ。そうしたら雨季に土砂崩れを起こすことないでしょう」
パトニ:「そうだね」

日本のフギュアやラーメンがあるお店。店長のお父さんは日本に留学していたようです

ハナ:「それからヤシの木を植えて土砂崩れを防ぐようにしたのよ!これから野菜も作りたいのでトイレのある後ろの土地を使ってもいいかしら?」
パトニ:「何を植えるんだい?」
ハナ:「きれいに豆やカボチャを植えるつもり(実は種まきが済んでいる) なのよ」
パトニ:「ああ、いいよ!」
ハナ:「ありがとう、お父さん!」

パトニは「じゃあな」と片手を上げて車に乗って戻って行きました。

パトニを見送りながら、ハナさんが「ね!」とウインクをして見せるのでした。

さて、レストランの方です。

毎晩アディやファラ家族との協議があり、どうやって再開するか検討したのですが新しいコックは一週間後にならないと来れないのが分かり、先日辞めさせたバスリに来てもらう事で今夜から再開する事にしたんです。

休み中に綺麗にラミネーションされたメニューなども準備出来ていました。


「ボクの趣味なんです」というフィギュアたち

実は今回の再開決定は、今朝の車でコタキナバルに再度上ってくる際のアディさんからの電話で分かりました。

ハナさんは「そう、再開おめでとう。あなたが決めた事だからバスリと新しいコックのアレンジをどうするかもあなたに任せるわ!このレストランはあなたのレストランだからね。私達も早く戻って手伝いたいわ!」

何とか、綱渡り的に活動しています!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。男性の心理を操る戦術?








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