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海外旅行している息子へ マカピーの日々 #1056

マカピーです。
三男が一昨日から4年ぶりの海外旅行をしています。

といっても、彼の出生地は中東のイエメンです。
更にマカピーの仕事に併せて各国を転々として、高校卒業後も学校がドイツだったりイギリスだったりしたので、一般的な日本人の「海外旅行」とは少し意味合いが違うようです。

その彼がようやく、仕事もかねて英国に行き更にはプラハの友人にも会いに行くとの事でした。

英国のブライトンには長男家族がいて、ナオミ(マカピー孫)にも会いに行くそうですし、ウズベキスタンのインターナショナルスクール時代の友人にも会うそうです。

プラハの友人はコロナ禍で結婚式に行けなかったので、どうやらその穴埋めらしいです。


コタキナバルの朝。沖合に横たわるのはガヤ島

そもそも彼は学生時代ロンドンから日本に戻ってくるつもりがなかったようです。

就職が決められなかった事で滞在査証切れが卒業からそれほど余裕がなかった状態で肩の脱臼が悪化してしまいシャツの袖を通すにも外れてしまうところまできていたそうです。

ところがロンドンの学校の保険で病院で手術をしようとしたら、内視鏡で見た医師が「これは難しいので日本で治療してくれ」と見放されてしまったのだそうです。

帰国して埼玉県の川口にある専門医に診てもらい、左肩の手術を受けリハビリを行いながらインターネットでの翻訳業務をしていていたのです。

つまり『ノマド』化していたのですが、リハビリを兼ねてボクシングをしていたら今度は右肩を脱臼してしまい、またもや同じ医師に手術してもらう事になったのでした。

マカピー達がヨルダンの仕事を終えて帰って来ると、埼玉県の実家で相変わらず翻訳の仕事をしていたのですがマカピー妻がそれを見とがめたのでした。

マカピー妻:「アナタのやっているインターネットでの翻訳業務って雇用関係にあるの?」
三男:「依頼されたら一文字いくらで支払ってもらっている。ボクは正確なので結構単価が高いんだよ」
マカピー妻:「そういう事を言ってるのじゃないの!会社はアナタに厚生年金とか社会保険とかかけてくれているの?」
三男:「うーん、ないと思う」

マカピー妻:「今回の脱臼手術で日本の皆保険でアナタは学生を終えたばかり扶養家族として高額医療負担をしてもらったのを知ってるでしょう?」
三男:「あ、すごく助かったよ。すごいね、日本の健康保険制度って」


そろそろ朝の交通渋滞が始まるコタキナバル市街地



マカピー妻:「だから、ちゃんとした仕事に就きなさい!」
三男:「え、そのうちまたドイツに行こうと思ってんだけど」
マカピー妻:「あのさ、国連に応募するにしたって実務3年以上が必要なのよ!インターネットでの翻訳じゃ誰も認めてくれないの。だから社会勉強のつもりで就職しなさい!」

2020年のコロナ禍が深刻化する中で、マカピー三男は就職活動を開始しました。

もっとも、「ビズリーチ」?だったか何かの就活サイトに応募していたら一つに引っかかったのだそうです。

三男:「外資系だから英語での面接でOKだとおもったら、東京の日本支社の日本人と面接が残っているんだ。それが一番気が重い!」
マカピー:「え、どうしてよ?」
三男:「ほら『御社』とか、日本語のビジネス用語が良く分からないんだ」
マカピー:「そりゃ初めてだものね。まあ今からじゃ何もできないので、出たとこ勝負だね(笑)」

しぶとい三男?は見事、その最終面接も通過して日本支社社員第一号となったのでした。

その後にも新規採用された院生卒は三男よりみんな年上だったそうです。

それは彼が7月生まれで、しかも3年間でドイツの大学を卒業した時はまだ21歳になっておらず、その後ロンドンの大学院を1年で終了していたので日本の学校卒の誰よりも若かったのです。

三男は「でもボクは最初に就職したので誰よりも先輩なんだよ!」って威張ってました!

(注意:欧州の大学では3年で終える事が可能ですが、4年のカリキュラムを3年に圧縮しているので相当厳しかったそうです。大学院も2年コースがあったのですがマカピーのお金がないので一年だったらOKという条件でこちらもかなり厳しかったようです(笑))

クンダサンからみるキナバル山。三男も遊びに来ないかなあ

それでもCOVID-19で幾度も海外旅行のチケットをふいにしてようやく今回欧州を旅する彼は、やっと日本から離れ「のびのび」と自由な空気を吸っている事でしょう。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。昔から「可愛い子には旅をさせよ」ですって!



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