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中国正月が近いぞ マカピーの日々 #1353

マカピーです。
今年の中国正月(春節)は2月10日から17日までだそうです。

マカピーはレストランの材料を買い出しに野菜市場や魚市場も行きますが近場のスーパーマーケットも利用します。

そこでは、ガンガンと中国語の春節を祝う歌が館内中を席巻していました。

店の品ぞろえも、普段から中国製品が多いのですが更にお祝いの紅色の化粧箱に入ったミカンや、なにやら怪しい日本語のラベルのある菓子類が大量に積み上げられていました。

2010 年国勢調査によると、マレーシアの民族構成の内訳はブミプトラ(マレー系+そ の他先住民)が 67%、中華系が 25%、インド系が 7%だそうです。

そうです、マレーシアって多民族国家なんですよ。

100km離れた村で仕入れたヤシ実を売りに来た

サバ州民族ではブミプトラにカウントされるカダザン族、バジャウ族などが入っていますが、華人(中華)もいてその勤勉さと組織力で経済的に他の民族より優位に立っています。

シンガポールもかつてはマレーシアだったのですが、初代首相だったリー・クワンユーさんが率いる華人が多い島だったのでマレーシアから追い出されてしまって独立しなければならなかったのです。

マレーシアではブミプトラの中枢をなすマレー人を優遇する政策「ブミプトラ政策」が長くとられていました。

それは華人のもつ経済力や教育程度との間を縮めるための政策ではあったのですが、マレーシアが中進国として発展している現代でも既得権のように優遇策を取り続けるのは逆に人種差別につながるのではないかという意見さえあります。


店の前にヤシの実を置いてアピール

さて、そのいまだに経済力を持つ中国人の購買力は人口比では小さいものですが無視できないものがある訳ですし、そもそもスーパーマーケットのオーナー自身が中国人であったりします(笑)

こうした多民族国家では、それぞれの宗教によって祭日が違うのです。

マレー人系の多くはムスリムですから一番のお祭りと言えば、ラマダーン(断食月)明けの大祭でこちらでは「ハリラヤ・プアサ」になります。

ややこしいのは、イスラムのヒジュラ暦は太陰暦基準なので毎年一カ月近く西暦からずれて行く事です。

つまり断食月が乾季や高温期になると、断食は相当厳しいものになるといわれるので、逆にそれが終了すれば大きな喜びとなるとの事でした。

そして中華系の多くはキリスト教なんですね。するとクリスマスが大切な祝日となります。

インド系にもディーパバリの祝日があるのでマレーシア国はいろいろ民族に配慮しているんですね!

名前入りリンゴって日本の技術かな

中国以外でも春節を祝う国があります。

そうです、ベトナムです。

ただ、あちらでは「テト」と呼んでいますがこうした習慣が同じなのは古くからベトナムが中国の影響を強く受けていた国だったからです。

ベトナムも多民族国家ですが、その中核をなしているキン族はもともと中国南部から移動してきた民族だったそうです。

それがベトナムの先住民族と闘い打ち負かして制覇した歴史があるからで中国本国の文化の影響を受けるのも無理はない話です。

ですから、中国の科挙(かきょ:官僚登用試験)制度はベトナムでも実施されていました。

なんと、本家の中国が科挙を廃止してもベトナムは科挙をやっていたというのですからすごいです。

中世の日本では採用されなかったようですが、科挙が廃止された後、明治期にこの制度を見習って「高等文官試験」が、さらに高等文官試験司法科から司法試験が生まれたというのですからやはり中国の影響と言うのはすごいものがありますね。

ベトナムのハノイに滞在していた頃、春節前になると地方から沢山の桃の枝が街に持ち込まれ街道で売られていました。

これを買って家に持ち帰り花を咲かせ春を祝います。

また巨大な盆栽状の桃も役所やホテルのエントランスにドーンと置かれそこに沢山の飾りつけがされるのでした。


何と、スーパーに昆布も売ってるぞ

この時期ハノイは市内から見える山に雪が降ったりするくらいですから南のホーチミンなどと違いとても寒いのです。

しかも霖雨とよばれるシトシト雨が幾日も続き、雨雲が垂れこめるものだから高層ビルの半分が見えないような日も多いのです。

眺望を期待して高層アパートに住んだのに「霧の中」の毎日だという笑い話もあるくらいでした。

マカピーもテトになったら懐かしいハノイに行って見たいなあ!

日本では埼玉県の越谷市に沢山のベトナム人が集まりテトを祝うと聞いています。

そう言えば越谷駅がある東武スカイツリー線に鮮やかなアオザイを着た子供が乗っていたのを思い出しました。

日本でもテトの雰囲気を味わえるかも?!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。いろいろな正月がありますね。





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