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ハトって美味しいよ!マカピーの日々 #1059

マカピーです。
フィリピンにいたころ、マニラのマカティにある中華料理店で「鳩」を食べたら美味しかったのでした。(マニラ時代の写真がないのでハノイのものです!)

平和の使い?のように言われているハトですが、増えて駅構内に巣くうなど問題を起こしていました。
更に穀物を食べてしまうのでスズメたちよりも被害を大きくしていると聞いたことがあります。
それはスズメたちって昆虫の幼虫なども食べるのですがハトは旺盛な食欲に加えて胃の中の半消化した穀物を戻して子育てに与えるようにちょっと特殊な鳥のようですね。

ハトといえば聖書にある「ノアの箱舟」でオリーブを咥えて戻って来たので陸地がある事を知らせる逸話が有名ですよね。

それで、平和の使いになっちゃたのかしら?


ベトナムの中華料理は今一つだったかな

ともかく、寺社仏閣の境内には鳩がドバーッといましたけど、ダイブ排除されたようですね。

マカピーが食べたハトはそれとは違ってヤマバトのような種類だったと思うんですが、チキンよりもずっと小ぶりの体ながらしっかりと味がして大好きな一品となっていたんです。

マカピーの長男と次男はそのマニラで生まれたのはマカピーが4年近くそこで仕事をしていたからでした。

マカピー妻は妊娠してマニラ暮らしを始めて最初の頃は悪阻(つわり)が酷く、当時は停電が頻発する中の暑さも加えて大変だったのでした。

それでも、安定期に入って食べ物にも慣れてきて、ギトギトした子豚の丸焼きであるレチョン・バボイなどよりもハトの味の方が上品で好きでした。

長男の出産を控えたある日、日本からマカピー妻の元同僚二人が遊びに来たので、ハト料理を出す中華料理店を予約し、その前に産婦人科医との予約をこなしてから行く予定だったのでした。


ノンラー(菅笠)をかぶったオバチャンが行くのでした

ところが、産院で診察したロレンソ先生はこう言うのでした。

先生:「もうすぐ生まれますから、このまま入院してください」
マカピー妻:「先生、友達が来ているんです。一緒に夕食を食べて戻ってきていいですか?」
先生:「だめ!出産が大変になる事があるんで胃にものを入れてはいけません」
マカピー妻:「ええ、そんなー!私楽しみにしていたハトを食べたいんです!」
先生:「だーめ!そうだマカピー、君は行って友達と夕食を食べたら家に戻って準備してあるという荷物を持って来なさい」
マカピー:「ラジャー!じゃあそういう事で!」
マカピー妻:「ずるい!! ワタシは今晩のハトを楽しみにしたのよ!」

ということで、マカピーは二人の女性とハトを含めた中華を楽しんだ後で家に戻ってマカピー妻が入院準備バッグを取りに自宅に戻ったのでした。

お手伝いさんのサラさんには、「今晩生まれそうだよ」と伝え、愛犬のハロハロの面倒を見てくれるように産院に戻ったのでしたが、かなり時間が経っていた様で、陣痛室でマカピー妻が怒りまくっていました!

マカピー妻:「一体いつまで私を一人にしておくつもりよ!」
マカピー:「だって、お客さんと一緒に・・・」
マカピー妻:「ワタシが出産するのだからのんびりしてないで、早めに切り上げてくるのが常識でしょう!!」
マカピー:「確かにそうだったね、ゴメン」


行商のオバチャン

マカピー妻:「ワタシがこの部屋にいたら二組のラマーズ・クラスの夫妻が見学に来て『君のパートナーはどこにいるんだ?』って聞かれたのよ。恥ずかしいったらありゃしない!」

そうなんです、マカピーは仕事を終えてからマカピー妻と二人で近くのコミュニティカレッジで開催していた「ラマーズ法クラス」を受講していたんです。

この修了証があると分娩室に入って出産に立ち会えるのです!

このクラスで出会った、3組夫婦とはその後も付き合うになるのですが一緒に呼吸法を習ったり、痛みを和らげるテニスボールでのマッサージ法など体験しました。


実は日本で妊娠が分かりフィリピンに行く前に、埼玉県の某公立病院の産婦人科での検診を受けた際にマカピー妻は怒りに震えたのでした。

その医師が「え、マニラに行くの?じゃあ堕胎(おろ)すんだね?」と言われたというのです。

いったいどういう考えから、赴任に際して堕胎を勧める医師がいるのでしょう?


チュックバック湖の建物群

マカピーは立ち合い出産に賛成していたのでラマーズ法クラスを取ることにしたのは、紹介してもらったロレンソ先生がフィリピンの「ラマーズ法」推奨者だったからだったんです。

初めての経験でしたが、絶叫するマカピー妻の背中をさすったりしながら予想以上の出産の困難を知りるなど、すったもんだもありましたが無事長男が日付変更となった10月10日の早朝に生まれました。

疲れ切ってベッドサイドに寝て目が覚めると朝なのですが、非常灯もついていないので部屋が暗いのです。

「あれ、どうしたのかな?お、ベランダのドアから水漏れがあるぞ!」

かなり雨がひどいようで、窓の外を眺めていると時々ブワーッと何かが飛んでゆくのでした!

え、嵐なの?

実は、マカピーはこの日はマニラ周辺に学校も出勤もしない「レベル3」警戒警報があったのをしならなかったのです。

何を焦っていたのか昨晩準備してあったもう一つのバッグを持ってきていなかったので自宅に戻るのですが、道すがら電柱が沢山倒れていました!

家のあるビレッジ(住宅地)に戻ると木々が倒れていたり、強風でへし折られた枝葉が道路を埋めていました。

うーん、かなりスゴイ嵐だったんだ。

家に戻ると、家の中にまで雨が吹き込んでいてサラさんがモップがけをしていました。

実はこの日の午後、日本から仕事の関係者が到着するので、ニノイ・アキノ国際空港へマカピーが迎えに出かける予定だったのですが事務所に連絡すると「危険が予想される」ので4輪駆動のランドクルーザーを出してもらったのでした。


ハノイのホアンキエム湖はとっても趣ありますね

今でも、当時の事をハト料理とともに思い出すマカピーです。

立ち合い出産では、男性がその出血量などに卒倒しちゃうこともあるというのですが、マカピーは畜産での出産に沢山立ち会ってきたからだと思うんです。

で、その事をマカピー妻に伝えたえると

マカピー妻:「あのさ、ワタシは犬や豚の子を産んだわけじゃないのよ!」マカピー:「え、そういうつもりじゃなかったんだよ!」
マカピー妻:「フン!アナタの考えている事が良く分かったわよ!」

ヤレヤレ

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。その後の二人の息子にも立ち会いました!



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