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ブルネイの思い出 マカピーの日々 #1220
マカピーです。
最近ブルネイに行って来た時のお話です。
ブルネイ・ダルエッサラームがブルネイ王国の正式名です。
マカピーは日本からボルネオ島北部マレーシア国サバ州に行くのにそれまであったマレーシア航空の週三回の直行便が消えてしまったので困っていたんです。
直行便でないと半島マレーシアのクアラルンプール経由やシンガポール経由は時間がかかるのです。
それで、初めてロイヤル・ブルネイ航空を利用したんです。
ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンとコタキナバルってすごく近くて飛行時間が40分なんです。
でも、そもそもブルネイに立ち寄る便数がとても少ないんですよ!
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格安のAir Asiaなんか受け付けてませんからね!(笑)
だから、長時間のトランジット(待ち合わせ)があったんです。
と言っても、空港内ではなんも面白くないし、お土産物もサバのものと変わらないし・・・あまりいい印象がありませんでした。
ところが、今回は所用でそのバンダルスリブガワンへ一泊旅行してきたんです。
ロイヤル・ブルネイも毎日便があるわけではなく、たまたま安いチケットを購入したら金曜日でした。
ところが、それが間違いのもとだったのでした!
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早朝に起床してコタキナバルを8時半に飛び立ったエアバスA320は、一旦水平飛行に入ったと思ったら早くも下降をはじめ、9時10分にはブルネイ王国に到着していました。
そもそもブルネイ王国の国土はボルネオ島北部マレーシア国サバ州とサラワク州に挟まった日本の三重県と同じくらいの面積なんだそうです。
しかも人口が少ないのに天然ガスと石油で世界一のお金持ちの国とは聞いていました。
確かにマカピーがフィリピンで仕事をしていた時にブルネイから来た研修者の可愛いダヤンさんがいたのを思い出しました。
彼女は、ブルネイ王国の研究者(公務員)でしたが、しょっちゅういろんな国の研修に参加しているとの事でした。
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その研修はアセアン各国からの研究職に大気腐食研究を一緒にする目的でマニラに2か月ほど来てもらったんです。
タイ、インドネシア、マレーシアの参加者と一緒だったのですが、ダヤンさんはお金持ちの雰囲気が漂ってましたね。
ダヤン:「お父さんのトヨタに乗って仕事に行くのも飽きちゃったから、自分でフォルクスワーゲンのカブリオレ(オープンカー)を注文したの。この研修が終わったころ届けられていると思うんだけど」
どうも、東南アジアの他の研究者との生活レベルと違うような気がしました。更に彼女はこういうのでした。
ダヤン:「マカピーさん、私の研究所にはスタッフが沢山いるのよ。でもほとんどがフィリピン人なのよ」
マカピー:「それで?」
ダヤン:「だから、私じゃなくてその人たちを研修に送りたいって言っても、ブルネイ人じゃなけりゃダメだっていうからいつも私が来ることになるのよ」
マカピー:「ダヤン、そりゃそうだよ。雇われている外国人に研修するのでは、研修の意味がないって日本側も考えるからね」
ダヤン:「だって、彼らは優秀で研修してもらえると私も楽なんだけどね」
マカピー:「そりゃ・・・そちらの国の事情ってことだけど二国間援助ではその国の国民の能力向上を目指しているから無理だろうね」
そんな事を思い出しながら空港の外でバスを待ちました。
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料金は1ドル(ブルネイドル)だというので、50ドルほど両替をしてバス停に行くと数人がいました。
その一人の男性に「街の中心地に行くバスはどれ?」と聞くと「ボクも初めてなんだ」と言うではないですか。
そしたら、近くのもう一人の男性が「ボクもそこへ行くから一緒に乗ればいいよ!」と言ってくれました。
エアコンのないミニバスが現れ、みんなで乗り込むと更に日本人とおぼしき二人も加わりました。
一人は中年男性でもう一人は若者でしたが、二人とも旅の記録を取っているのか頻繁にスマホで撮影しまくってました。
空港からでると大きなラウンドアバウト(周回する交差点)がありその後街中に入るのですが、そもそも人口が少ない国なので緑も豊かで道路もとてもきれいに出来ていました。
サバ州の穴ぼこだらけの道路とは違いますね。
なんだか、公園都市として有名なシンガポールに来ているような気分でした。
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ところが、街中に来て分かったのは殆どの公共施設がお休みだという事でした。
シマッタ、今日は「金曜日」じゃないか!
各施設の前に行くと営業時間が表示されていて金曜日は休みとなっているのでした。
でもよく見ると、最近上書きして休みとしていてかつては昼の祈りの時間が長い、マレーシア側と同じ扱いだったのがすっかりムスリム化が厳格化して完全に休みになってしまったようでした。
猛烈暑いなかをブルネイ川沿いを歩いていると向かいのカンポン・アイール(水上家屋村)から沢山のボートがやって来て客引きをするのでした。
「ブルネイ川をさかのぼると、テングザルやワニが見られるよ!一時間35ドル」
「カンポンアイールの中を案内するよ!20ドル」
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かつてはボートが生活の足でしたが、今は殆どの人が車を持っていて水上家屋村の背後にも大きな斜張橋が見えていて、生活が大きく変わっている様子でした。
公園に行き、そこにあるバオバブの木に実がついているのに驚いたり、有名なモスクの写真を撮ったりしているとアザーン(お祈りを招集する声掛け)が始まり、小さな店まで全部閉めてしまうのでどこも行くところが無くなってしまったのでした。
一般観光客にとっては金曜のブルネイってホテルでゆっくりしているに限りますね(笑)
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マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ダヤンはどうしてるかなあ。
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