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食べたいゾ、ダルバートタルカリ マカピーな日々#0355

マカピーです。

ダルバートタルカリってネパールのご飯の名前です。


マカピーは時々これが猛烈にに食べたくなります。

つまり日本の定食のようなもので、ダル(豆スープ)を熱々のバート(ご飯)そこにタルカリ(野菜)を炒めたもの一緒に食べるのでこの名前です。

更にマシュ(肉)やダヒ(ヨーグルト)それにアチャール(漬物)が付けばもう言う事はありませーん!のパーフェクトな料理(笑)

どうしてダルバートタルカリを久々に思い出したのか?

それは菜の花を見たからでした。

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このように春ともなれば、大根の花などが咲く季節ですよね。

もちろんその花芽も食べます、美味しいですね。

でも花芽が伸び始めると葉野菜などはもう誰も振り向いてくれなくなるのですが、そんなことないんです。スジが硬くなりますがまだまだ食べられますよ。

ネパールでトレッキング(頂上を目指すのではなく、高原地帯を遊歩する旅)している時など、眺めの良い傾斜地に点在する村でチャイ(お茶)を飲んで休むのは楽しみの一つでした。

お昼時になれば必ず「ダルバートタルカリ」を注文します!

約1時間かかるので、先を急ぐトレッカーはイライラするのですが、それには理由があるんです。

それは注文を取ってからご飯を炊くんですから。

通常は冷や飯でダルバートタルカリは作りません。

「だって、美味しくないから」と皆さん異口同音にそう言います。

ご飯をプレッシャークッカーに仕掛けた後でダルスープを作り、タルカリを求めて裏の小さな庭にある菜っ葉を数枚摘んできて炒めるのでした。

ある日の昼食では、花芽が大きく伸びた菜っ葉の茎についた葉っぱを掻きとり料理してくれたのですが、岩塩のシンプルな味付けは出来立てのご飯とダルに馴染んでしみじみと美味しかったのです。

「ミトツァ!」(美味しい)と自然と口をついて出てくるほどです。

一度、急いでいるから冷や飯でダルバートタルカリにしてくれと言ったら「出来ない」と断られました。

代わりに「チャーハンだったらできる」と言われました。

そうなんです、古いご飯はチャーハンに回されるのは当時の常識でした。

日本から団体旅行でおいでになる観光客の多くがそれでお腹を壊して大変な思いをされていました。

もちろん水はミネラルウォーターだけですごしているはずなのに下痢になるのでした。

それには理由があるのでした。

宿泊する高級ホテルのビュッフェ(バイキング)の料理の中に、なじみのあるチャーハンと焼きそばを見かけるとほとんどの年配者はそれを口にするのでした。

それが大きな間違いだったんです。

炊き立てご飯はダルバートタルカリになりますが、昨日余ったご飯はチャーハンにするのです。同じく余った野菜をつかって焼きそば(チョーメン)を作るのです。

しかもサモサ(インド風包み揚げ)や春巻きを揚げた後の古い油で料理するのでした。

これじゃあ、地元の人だってお腹を壊しますよね。

そうです、マカピーは約5年間、カトマンズのバクタプールにあった仕事場で毎日出来立てのダルバートタルカリを作ってもらい職場の人たちと一緒に昼食を楽しんだのでした。

今思えばシンプルだったけど贅沢な食事でした!

皆さんも、高級レストランじゃなくってトレッキングで山奥へ行った時にでも、ダルバートタルカリなどを楽しんでみてください。

きっとその滋味にほっこりと笑いたくなるでしょう!

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。近所のインド料理屋さんオーナーも従業員も全員ネパール人でした!




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