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皆から喜ばれるかな? マカピーの日々 #1186

マカピーです。
いまの仕事は人を幸せにしますか?

マカピーがマレーシアに来て農業(といっても海なんですが)を始めようと思ったのは、そこの村人の生活がかなり困窮している状況を何とかできないかと考えたのが最初でした。

彼らに資材を渡して栽培をしてもらいその収穫物をマカピーが買って仲買人に売れた時の差額が儲けとなればそれほど儲からなくてもいいと思いました。

そこの村人は油ヤシ林での施肥や収穫の下請け仕事をするか、小さな町のお店の店員をしたりしているので安定した収入はないのですが、子供が沢山いて「貧乏の子沢山」を絵にかいたような生活をしているのでした。

ところが、予想外の事は起こるもので、価格低迷で当初の三分の一程度になってしまいました。

それから、村人がちゃんと売ってくれないケースもあり困ったこともありました。

それは、マカピーが青年海外協力隊(JOCV)でKudat地区で活動した際も少数民族のルングス族の村の生活もかなりの貧困状態だったので、なんだか共通するところがあるかも知れませんね。

朝日に透けて見えるブンガ・クルタス(ブーゲンビリア)

それから、最近関わっているレストラン事業。

これは、ハナさんがかつてレストラン経営していた事があるとのことで、彼女の発案でした。(本職は小児科医だったのに一体何をしていたのでしょう、この人は?)

それから、ここ周辺にあるレストランが美味しくない事で、もっとおいしいものが食べられるところが欲しい!という欲求が高まっていたからです。

まさか、マカピーが日本にいる間にスタートしていたとは知りませんでした。(多角化経営で乗り切る作戦ですが)

仕上げ作業が進んでいます

そして改修工事に必要な資材を買い求めに、100㎞離れた町まで幾度も走り回る事になるとは思いませんでしたよ本当に(笑)

と、いろいろ経験させてもらって楽しんでます。

この事業をはじめると、最近は「こんどの新しい店ではどんなものが食べられるのか?」って聞いてくる人が増えてきました。

皆が期待しているのです。

だから、このレストラン事業もみんなに喜んでもらえそうです。


倉庫に一時避難したテーブル

他方で、これまでマカピーは30年ほど海外の仕事をしていました。

考えて見れば、今の仕事の様子とかなり違います。

毎朝決まった時間にネクタイをして出勤、秘書さんのいる自分の事務所で各種作業をしたり相手国の人と会議や研修を実施したのです。

いわゆるホワイトカラー的な仕事ですね。

ところが、自分の仕事に対して疑問が生まれるようになっていたのです。

「この仕事で、誰が幸せになるのか?」ってことです。

もちろん、仕事をして収入を得る事で、マカピーが幸せになるのはマカピー家族にとっても大切な事なのでした。

それから関わっている事業が裨益効果があるとはいっても実証試験で終わってしまっては、その後相手国側が本気になって継続しなければ、将来的に何にもならない事が多いように思えたからです。

マカピーの関わった国と国との共同事業では3年から5年の間にある成果が求められるのですが、それが本当に「成功」をおさめるには、その後の強力なフォローアップがあって実現するものだったりするのです。

つまり、マカピーがその国に滞在して活動している間に「目覚ましい成果」を見ることが出来きないのです。

もちろん、関わった相手国側の人たちは、通常自分たちが時間を費やしてきた共同事業を「けなしたり」しません。

だから、皆が「良かったね」って言っていても本当にそれが世の中に浸透するまで時間がかかりそうな成果を見ながらマカピーは考えてしまうのでした。

そうした年間数千万円もかかる事業と、いまマカピーの自己資金を投入してやっている事を比べれば、サバ州の片田舎での仕事は、まったくちっぽけな内容です。

でも、マカピーは自分の仕事を通じて直接喜んでもらえる顔を見ることが出来そうで、嬉しいのです。

土曜日も日曜日もなく活動していても「休暇が無い」って不満を感じる事がありません。

そうか、自分の仕事をするってそういう事なのかって最近分かりかけてきた気がします。


そう、また陽は昇るのです!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。過去の仕事にもちゃんと意味があったと思います。




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