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想定の範囲内かな? マカピーの日々#1005

マカピーです。
マカピーはどういう事なのか最初は分かりませんでした。

それは、一緒に仕事をしていたはずのジュルが不審な行動をとり始めていたからです。

マカピーが年末年始を日本で過ごしている間にも現地活動が続いているのでその進捗状況を尋ねるのですが、彼の回答はハッキリしません。

ハナさんと相談して、彼の言っていることの裏付けをはっきりさせるために、チャットで確認するのですが、一向に埒(らち)が明かないのでした。

特に関係者のリストや資材の数字があいまいなのです。

魚市場で売られている海藻。これをサラダにして食べまーす!

マカピーがサバに帰ってきて、「来週にも現場に行く」と彼に伝えると「それよりもボクがコタキナバルに行く用事があるからそこで全部説明する」というのです。

「それもいいんだけど、既に正確な数字は計算してあるというのだから、それをテキストや写真で送ってくれればいいよ!」と伝えるのですが「いやいや甥っ子が学校に入るので送り届ける3日間の間に会おう」と言ってきました。

これは何か裏がありそうです。

マカピーはハナさんと相談して、彼がやってくるという前日に出発して内緒で現地調査に出かける事にしました。

こうすれば現場で彼が我々の行動を邪魔する事が出来ないからです!

美味しそうな魚が沢山売られています。

更にハナさんの異母姉妹の親戚が現場近くにいる事も分かり、念のためにその夫妻にも現場に一緒に行ってもらう事にしました。

現場に行くと既に顔見知りになっていた村のリーダーであるロビンが家の前で作業中でした。

ところが、彼は我々がいつも一緒に来るジュルと来ないで知らない人と現れたので不審そうに見るのでした。

ハナさんが夫妻の紹介をして、今回の訪問の目的を説明するとロビンも理解して安心しました。

ロビン:「ボクはジュルに聞いたんだよ、マカピー達はいつ来るんだ?解決しなければならない事があるのにどうするんだって?」
ハナ:「前回来た時にマカピーは1月中旬に帰って来るからその後になるって伝えたじゃない」
ロビン:「でも、ジュルはそうした事を伝えないしボクは彼に言われて資材を買わされたんだよ!」
ハナ:「え、彼はそんなことを勝手にしていたの?」

サツマイモとショウガ

ハナ:「ところでジュルがこれまで教えてくれたリスト(スマホを見せて)はこれだけで、内容が全く分からないのよ。あなたは分かる?」
ロビン:「うん、あるよ!でも最初の記録は彼が持ってっちゃったんだ!」
ハナ:「彼は我々に何も教えないのよ。それで彼がKKに行っている間にここに来たのよ」

資材のリストを確認すると、これまでジュルが口で言っていた事とかなりの差がある事が分かりました。

ジュルは資材不足なので追加注文が必要だとしているけど、そもそも彼に管理を任せた資材の残りはどこに行ったんだ?

最初はロビンもジュルと一緒になって我々をだまそうとしているのかと警戒しましたが、非常にまじめな性格でむしろ彼自身がジュルに騙されている様子が分かったのでした。

ハナ:「いい、今回我々が来たことは黙っていてね。あなたが自腹を切った資材もちゃんと後で支払うから」

ハヤトウリ、カボチャ、ニガウリ

こうして、調査が終わったのですがその後で親戚の家で宿泊している際に、ジュルからテキストが送られてきました。

ジュル:「村にいるオレの甥っ子から連絡があったぞ。お前たち、オレの知らないところで何をやっているんだ?」

遂にジュルは馬脚(ばきゃく)を現したのでした。

それ以来ジュルは我々に連絡をしてきませんが、翌日になるとロビンからジュルから脅しがあって「マカピー達のいう事を聞くな。連中にはその権利が無いんだ!」と言われたのだそうです。

ハナ:「ロビン心配しないで、我々が何とかするから。それよりも昨日伝えた計画を一緒に進めましょう」

漁船からに下ろしをする人たち

ジュルの言っている権利とは営業許可書の事を指しています。

実は、昨年できなかったので今回その手続きを始めるところだったのです。

でもジュルの脅しのおかげで、早く手続きをする必要性を強く感じましたがその一方で事業を乗っ取ろうとするジュルに近づかないようにさせる必要があります。

どうしたものかといろいろ考えているうちに中国正月になってしまい役所が休暇に入ってました。

その間にマカピー達はハナさんの知り合いのブギス家族と2泊一緒に過ごすことにして、姉のニナとは別行動をとりました。

その後でまた合流するのですが、ニナが「ワタシの甥っ子がこちらの警察の幹部をやっているのだけど会う?」と言うのです。

漁船にただ乗りしているサギ(鳥)がいますね!

事情を説明する必要があるので、「ぜひお願いします」と頼み集合場所に行きました。

マカピーは「この人の方が犯罪者に見えるんですけど!」ってハナさんに伝えたくなるほど人相の悪い私服の男が喫茶店で待っていました。

さすがに凶悪犯顔の男も二人の伯母さんから神妙に話を聞き理解すると「誰だっけ、そいつの名前は?写真もある?うんボクの携帯電話に彼の電話番号も送って」

「OK.ボクの同僚に情報を送っておいたよ」

インドネシア製のクロポ(えびせん)ずいぶんとカラフルです!

さて、どうなるかな?

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。変な人に会うけど、他の人に助けられています!






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