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何故か気になる床屋さん マカピーな日々#0911

マカピーです(現在ボルネオ島北部にあるサバ州にいます)

マカピーはどこに行っても街角にある床屋さんが気になるのです。

確かに普通の方よりも、マカピーはいろんな国の床屋さんを経験しています。

庶民的な「床屋さん」が中心で、有名なヘアドレッサーのいるようなハイソな雰囲気のある理髪店(そもそもその言葉が古いかな?)には足を踏み入れたことがりません。


どうです、入って見たくなるでしょう!?

ベトナムのハノイではバンバン車が走る歩道の寺院の壁に鏡を掛けて折り畳みの椅子があるだけのシンプルな床屋さんで散髪してもらったことがあります。

一旦椅子に座ってしまえば案外気にしなくなるものです。

マカピーが驚いたのは、交通量の多い交差点で堂々とシャンプーやヘアダイ(髪染め)している女性がいたのです。

「おお、ここまで開き直れるもんだ!」と感心してしまいました。

カンボジアのプノンペンで入ったお店はクーラーが効いていて、シャンプーや爪の手入れまでしてくれるコースもあるのでたまに利用しましたが、普通には散髪したら家に帰ってシャワーを浴びるパターンでした。


朝登校する小学生たち?

ある日、プサ・タメイ(中央市場)近くを散歩していると理髪店があり、新規開拓で試したくなりました。

ちなみに通常、理髪店を経営しているのはベトナム系カンボジア人と言われています。

早朝ともあって、若いスタッフがまだスタンバイしておらず登場したのが胡麻塩頭のじっちゃん。

え、このじっちゃんで大丈夫かな? 

ちょっと不安になったマカピーを尻目にじっちゃんは、テーブルの引き出しから使い慣れた、メッキがなくしっかり錆びた「バリカン」を取り出したのでした。

おおお、まだ手動バリカンが存在していたんだ!

マカピーは一瞬感激しましたが次に不安に思ったのは、電動バリカンとは違って上手じゃないと髪の毛が引っかかって痛い思いをするのがバリカンの怖さであると知っていたからです。

話は変わるのですが、マカピーが幼い頃は、上越線沿いに住んでいたので線路で遊んだものです(駄目よ、マネしちゃ!)


ホテルKKが神山酒店になるのは、キナバル山を中国語で神山と書くからです。

その線路沿いを歩いてい「バリカン石」を拾うのが目的でした。

実は「バリカン石」とは製鉄用に使われるコークスの事で、原料の石炭を蒸し焼きにしてできる高カロリーの燃料材という事らしいのですが、それが貨物列車から落ちていたんでしょうね。

子供の眼には全く違ったキラキラ光る岩石に見えました。

これを拾ってくると友達の頭髪のえりもとから刈り上げに沿ってなぞると、頭髪がコークスの穴につかまって引っ張られるのでチクチクと痛いのでした。

それで、「バリカン石」って呼んでたんですがそんな遊びしたことある人っているのかしら? (いたら教えてください。ちなみにマカピーは群馬中央部の上越線沿い育ちです)

スミマセン、ついつい話が脱線してしまいました。


市場でみた「テンペ」糸を引かない納豆でこちらの人の常食。触るとまだ温かい

で、じっちゃんのバリカンさばきは・・・実に見事でした。

バリカン石のような痛みは一度もなく、きれいに生え際を刈り上げてくれました。

後は黙々とハサミと櫛で調髪してくれたので久々に電動器具なしの床屋さんを経験することになり満足して帰りました!

ある国の床屋さんでは、若干ピンク系の床屋さんがあったのを思い出します。

そこへ行くと露出度が高く化粧の濃いオネーサンがいて、整髪を頼むとプロフェッショナルとは程遠い、図画工作でつかうようなハサミを持ち出したのでガッカリした事を思い出します。

表向きに合法的に床屋をやっているのですが、店内の奥で別の商売をしているらしかったです。

マッサージ店も、事情を知らないで入るとプロらしからぬ技術もない、ただ摩っているだけのような女性スタッフにぶつかる事があります。

当然彼女の目的はマッサージではなく、別料金のサービスだったという事が時々あるんです。

まあ、たまにはハズレを引くこともあるんです。


こんなに沢山のチリ(唐辛子)を買う人がいるんでしょうかね?

サバに来て、街中といっても古い商店街に残る理髪店や床屋然とした店を見ると、マカピーはついフラフラーっと吸い寄せられてしまうのでした。

いいなあ、こんなところで髪刈りたいなあ。

次の瞬間、自分の髪を触り「まだ伸びてないじゃんか」とガッカリしながらも、ちょっと髭を当たってもらうのもいいかなあなんて想像するんです。

そう、「髭を当たる」っていう日本語的表現も「剃る」と直接言わないところがいいですね。もっともマレー語にはそういった表現はなさそうですけど。

考えてい見ると、「削ぐ」とかいうのはマイナスなイメージだからそうした言葉が生まれたのではないでしょうか?

スルメイカのことを「アタリメ」といったり、葦(アシ)をヨシにしたり、日本人は言葉をきにして生活していたのは言霊(ことだま)の考え方が身についていたのかも知れません。


市民が頼りとする青果パサール(市場)の様子

と床屋話は、相変わらずあちこち飛び交うのでした。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。さてイカンユーに会ったら何を話そうかな?


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