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トゲトゲに隠されたもの マカピーの日々 #1161

マカピーです。
トゲトゲは痛い・・・けど、それだから案外面白い事になるんだよ!

例えば、サボテンのトゲは痛い!

ところが、そのサボテンの実がとても美味しいんですね!困ったことに。

マカピーがその実のおいしさを知ったのはイエメンでした。

道路沿いにバケツを持ったおじさんが何か売っているのですが隣のザクロの山は分かるのですが、バケツの中身が分かりませんでした。


アボカドの実を植えたのですが、一つはダメでした

一緒に働いていたミドリさんが教えてくれました。

ミドリ:「これはカクタスの実なの!案外美味しいのよ」
マカピー:「へー、サボテンの実って食べられるんだ。食べて見たーい!」

その場で、オジサンは軍手でヒョイと実をつかむとナイフで皮をむいてくれて、それを差し出します。

マカピーは恐る恐る、黄色いアケビの中身のようなものを手に取って臭いを嗅ぐと、さわやかな香りがします。

フーン、結構いけるかも!

一かじり口に入れて噛み砕こうとすると種が沢山あって、結局は飲み込むしかなかったのですが「うまい!」これならいくつでも食べられそうです。

それ以来、サボテンの実を食べるのが楽しみになりました。

イエメン滞在は内戦が勃発してしまい1年間で終わりを告げるのですが、停戦してしばらくした後に、家財など荷物の片付けで単身フランス経由で戻ったことがあります。


今日は「南風の季節」を地で行く荒れた海でした

その時、パリの宿の近くのマルシェにサボテンの実を発見! 早速4個買ってホテルに戻りました。

ところが、簡単に食べられると思ったサボテンの実ですが、そこにも細かくて目に見えないようなトゲが沢山生えていたのです!

チクチクと指に刺さったトゲが痛くて、光にかざして抜くのですが取り切れずしばらく困りました。

そうか、イエメンのおじさんが軍手をしていた意味がようやく分かりました。

ヨルダンのアンマンで暮らしていた頃は、スーパーマーケットで皮をむいたサボテンの実が沢山売られていたので、トゲに悩まされず沢山食べて満足でした!

サニさんのホームステイ(民宿)の周辺はサニさんのクブン(畑)というか森林地帯のようになっているのですが、そこにブンガ・カンタン(ショウガの仲間)やヤシの一種のサラックが生えています。

マカピーはこのサラックが大好きです!

その実は見た目が異様で、まるでヘビかなんかの皮のようにうろこ状になっているのでした。


村を歩いていると林の中にサルが沢山。あれ?どこだか良く分からないかな(笑)

一般的に売りに出されているものは処理されているのですが、サニさんの奥さんが「食べるかい?」って採りたてのサラックを持ってきてくれるのですが、その実にもトゲトゲがすごいのです!

サニさんは二つの実を持ってお互いに擦り合わせてトゲを落としていましたが、布でくるんでとってもいいようです。

どうして美味しいものにはトゲがあるのかなあ?

「美しいバラにはトゲがある」なんて言いますが、トゲがあるから面白いのかも知れません。

そうそう、果物の王様といわれている「ドリアン」もその外皮は強烈にトゲトゲですね。

しかも改良品種でない在来種は樹高のものすごく高い木の枝になるので、それが落ちてきたら熟した証拠で食べられるんですが、直撃を受けると人はいちころで死にます!

ですから、村人も子供が不用意に落下場所に入らないように柵をめぐらしていたり対策をしていました。

ね、爆弾みたいな果物でしょう!(笑)


今朝は雨が残っていたので散歩に出られませんでした

こちらの料理でフィッシュ・ヘッド・カレーなんてのが有名なのですが、そもそも「魚のお頭」なんて骨だらけですよね。

ところがこれが美味しいのですよ!

確かに骨を取り除きながら食べるのですが、あごの骨などについた小さな肉をこそぎ落として食べると、なんて美味しいのかって思います。

面倒な手続きの果てに入手できる成果のように、それが「うまい」になるのかも知れませんね。

アジアの山に自生するロタンとは籐の事ですが、この竹のように見える植物は森の中をクネクネと這っているのでした。

籐には節がありますが、竹のように中空ではありませんし籐細工はその皮の部分を使って高級家具になります。

太いものはロッキングチェアも作れますね。

竹のようにささくれ立って痛い思いをしなくて済むのも籐の利点ですが、収穫する前のこのロタンの節にはものすごく鋭いトゲがあるんです!

そして、ロタンの実も美味しいんですよ!


めずらしく近くでつがいのKing Fisher(カワセミ)

トゲの話から逸れますが、マカピーが青年海外協力隊員でサバ州に来たころコタブルドの中華料理屋で「ミー・アヤム・スープ」を注文したのでした。

つまりは「鶏肉の入ったラーメン」なのですが、麺の上に載った鶏肉を口に入れて頬張った瞬間、肉の裏にあった鋭い骨がマカピーの歯茎に刺さりました!

指でそっと刺さった骨を取り除きラーメンの器の隣に置きました。

歯ぐきからの血が止まるまでじっとしていましたが、周囲の同僚隊員の驚いたような憐みの眼が気になりました。

この事故の後でマカピーは悟ったのでした。


このキノコは食べられそう!

肉と一緒に骨を料理すると美味しいからそのまま提供するわけで、それを取り除くのはお客の責任なんです。

日本のように「骨ぬき」処理なんてしない。むしろその方が美味しんです!

もっとも、最近は処理された肉も売られていますけどね(笑)

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。美味しいものにはトゲがある!

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