そしてもう一人去った マカピーの日々 #1303
マカピーです。
結局リドワンはハマナスレストランを去ったのでした。
ケンカの仲直りしたばかりのリドワンでしたが、今朝レストランに現れると、まっすぐカウンターにいたハナさんに辞意を伝えました。
心配していた母親の様態が悪化したのです。
母親が入院先から退院したのは、医者が見放したからと今にも泣きだしそうに語るのでした。
医師でもあるハナさんが状態を聞きます。
腹部が大きくなっているのは肝臓が肥大しているから。
糖尿病1型でインシュリン依存が長く続いていたとの事で、全ての原因はそこにあり免疫不全が起きているようね。
応急処置もできるし薬もここにあるから、今からでもわたしがお母さんを診に行きましょうか?
そう、叔父さんと相談するのね。
じゃあ連絡先を交換しておきましょう。
必要ならいつでもわたしを呼んでね。
ハナさんはこれまでの実働日に色を付けてリドワンに渡しました。
リドワンは厨房に立ち寄りバイクに乗って去りました。
マカピーはハナさんと直ぐに出かける準備をしたのですが、午後になってもリドワンから連絡はありませんでした。
どうしたのかな?
リドワンはね、診察を頼んだらきっとわたし達に更に迷惑になると思っているのよ。
家族が希望しないのに、我々が押しかけても仕方ないのよ!
リドワンの家族の決定をわたしがとやかく言う事は出来ないわ。
おそらく家族中が母親の生命について、結論を出したと思うわ。
リドワンが去る前に、いつでも戻ってらしゃいって伝えたの。
もちろん後は、彼次第なんだけどね。
まだ20歳のリドワンはどうするのかな?
マカピーでした。
最後までお読み頂き感謝します。
サバ人の諦観は日本人のマカピーにはわからない事が多いです。
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