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ジャッキーの誕生日パーティーでポジティブになったよ!マカピーの日々 ♯1465

マカピーです。
誕生日パーティーで元気になるキッカケをもらいました!

近所のジャッキーのお店で彼女の45歳の誕生日パーティーがあるというので、ハナさんと近所のカフェに行きました。

既に沢山のお客さんが来ていてキーボードでライブをやっている年配男性と金モールの黒いジャケットを羽織ったジャッキーがいて食事を準備したりお客さんをさばいていました。

「誕生日おめでとう!」

「ありがとう、さあそっちで食べてね」

じゃあ、遠慮なくとペーパープレートに春雨サラダのようなものを載せてテーブルで食べるとシンプルながら美味しいのです。

「それは、フィリピン料理よ」

「へー、美味しいね。こんなのうちの店でも出したいね」

「今日の招待客の半分以上が彼女と同じビサヤ(フィリピンの地方)だわね」

「へー、こんなに沢山いるんだ!」

確かにこの地域にはフィリピン系の住人はいるのですが、マカピーには特にビサヤが多いという印象はありませんでした。

子連れ家族もいてドーナツなど頬張ってにぎやかですが、片隅にはトドン(ヒシャーブ)を被ったムスリムのグループもいます。

「今キーボードで歌っているのがジャッキーの夫だそうよ」

あれ? 先日うちのレストランに来た家族構成を考えると・・・ああそうか、あちらの店のシェフと一緒に来たからそれを彼女の旦那と間違えちゃったんだ!

それにしても小柄なジャッキーよりも二回りほど大きい180センチ以上ある長身の男性です。

彼は野球帽を目深にかぶっていますが中国系に白人の血が混ざったような顔つきをしていて60歳代と言うのですが、70歳後半くらいに見えるのでした。

長身なので猫背になりながらも旦那氏は軽快にキーボードを操作しながら英語、マレー語の歌を繰り出すのでした。

へー、上手いもんだ!

彼の出番が終わると、次はジャッキーの出番。

まさしくフィリピンエンターテナーの本領発揮でした。

彼女もキーボードをたたきながら強烈なロック調のタガログ語の歌を歌いまくるのでした。

ミラーボールやレーザーの色彩が天井や壁のカーテンに飛び交い、フロアーにもLEDライトがきらめき、時々興が乗るとジャッキーはペダルを踏んでスモークを出しながら元気いっぱいに飛び回るのです!

マカピーは圧倒されました。

一人で、こんなにパフォーマンス出来ちゃうんだ!

フィリピンのライブハウスは場末でもこのくらいの迫力はあったなあと一カ月前のフィリピン滞在を思い出しました。

それに気を良くして、おとなしくしていたムスリム集団からも踊りに参加したりカラオケで熱唱する女性も現れました!


楽しむことにもっと積極的になろう!

実はハマナスレストランで開始した、ボビーのところの生バンド演奏は4回で断ることにしたんです。

それは、「レトロ・アコースティック」とグループ名を名乗っているもののとても質が低いグループであると次第に分かってしまったからです。

まず「持ち歌」が少ないのです。

2回目にして「あれ、それほど沢山歌っていないのにもう同じ歌ばかり?」と疑問が生じました。

次にボビーが歌詞をよく間違える。

オッサングループなのだけど、目をしょぼつかせながらスマホ画面の文字を追っていてリズムが取れなくなり失笑を買うのを見て質の低さが露呈するのでした。

しかもボビーは勝手にボーカルに知らないおじさんを入れて、自分たちの演奏を誤魔化すこともあったのです。

それに時間にもルーズだし、ボクらが来れば知り合いを呼び寄せると豪語しながらも全然客寄せにならない状況なのに、平気で値上げを要求して来る厚かましさ。


三つ巴状態の仔猫たち

どうも当てにならないボビーである事が分かってきたのですが、決定的の事が起こったのです。

3日前にも彼らのバンドのために背景のカーテンを取り付けた後でボビーが来たのです。

「ほら、見てごらんなさい。あれに飾り文字をつけるのよ」とハナさんが言っても、それに対して「ああ、そうだね」と愛想笑いだけして、そそくさと何か置いてあった機材を持ち出して行ったのです。

なんと、ボビーたちはその晩は直ぐ近くの野外レストランでのバンド演奏をやっていたのです。

これにはハナさんが猛烈怒り出しました。

「隣の町でやるならいざ知らず、うちの店をバンドの資材置き場にして、目と鼻の先のレストランで演奏するとは何ごとよ!倫理観もへったくれも無いのねボビーは。大して演奏が出来ないのに失礼千万よ!」

翌日ハナさんは「都合によりしばらく、そちらの生演奏を当店ではできなくなりました。責任を持てませんので置いてある機材をすぐに引き取ってください」とテキストメッセージして翌日には回収してもらいました。

そんな事があったんです。

ところが、目の前に繰り広げられるパフォーマンスをみると、カラオケを混ぜながらジャッキーたちに来てもらって演奏するだけでもOKじゃない!って思ったのでした。

実はハナさんがフィリピンのタガログ語以外にビサヤ語もしゃべるのでジャッキーだけでなく次第にフィリピン繋がりの人脈が広がりつつあるのでした。

その店もジャッキーたちの3軒目のカフェだそうです

それまでの2軒はうまく行かなかったけど、最近は客もついて何とかやっているとの事をハナさんがおしゃべりなビサヤ・マダムから聞いた事でした。

更に「ここに来て楽しんでいる人たちの多くは、日々沢山問題を抱えているの。でもこのパーティーの間だけでも楽しもうってバカ騒ぎをしているわけ」と付け加えていました。

こちらの家族の問題、フィリピンの家族との問題、ビザ問題、恋愛問題、教育問題・・・悩ましい事は当然誰にも起こっているわけです。

終盤になるとジャッキーの友達もゴーゴーバーをまねセクシーなポーズを取ったりして写真を撮りあったりして更に盛り上がりました。

午後の10時を回ったのでジャッキーに挨拶してパーティーを後にしました。

自分のレストランに戻りながら「みんな歌って踊って笑って、ボクも元気をもらったよ」そう言うとハナさんが

「そう、良かったわね。まだ、私達にもやれることはあるわ。もう少し頑張ってみましょう」

マカピーもそう思うのでした。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ハマナスレストランの挑戦は続くのでした。







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