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犬が好きでしょう? マカピーな日々#0815

マカピーです。
若い女性の待ち伏せにあったんですよ!

夕方になって、フッと体を動かしたくなり散歩に行くことにしました。

もしかしたら土曜日の午後でもパサール(市場)が開いているかなあ?
そう思い、行って見るとすでに営業時間が過ぎ、誰もおらずガラーンとしていました。

キナバル山を毎日見られるのでうれしいです

それでリカス湾岸道路に出てキナバル山を眺めて、ホッとしたところでまたハジさんの家まで戻ろうとすると、この住宅地区の入り口に近いところで女性が立ってニコニコしているのでした。

なんかヤバい感じ・・・

中国系女性:「ハーイ、あなた犬が好きでしょう?」
マカピー:「エッ、犬? 犬は好きですよ。以前ゴールデンリトリバー飼っていましたから」
中国女性:「良かった!ね、こっち来てよ、ハスキーがいるのよ。見てくれる?」

え、もしかしてこの後、仔犬がいるから「買え」とか「飼え」って言われるのかしら?

これはブレッドツリー(パンノキ)の苗木かしら?

若い女性に弱い?マカピーはついついその後について行ってしまうのでした。(危ないなあ。ダメよマネしちゃ!)

人気のない家のゲートを慎重に開けると二頭の犬が駆け寄ってきました。
マカピーも入って行き、二頭ににおいをかがせると二頭はすぐに慣れてくれました。

中国女性:「ワタシはリサ。あなたは?」
マカピー:「ボクはマカピー。この二頭って赤毛のハスキーだね(ちょっと普通サイズより小さい)日本では見かけない種類だね」
リサ:「母親(5歳)とその子供(オス。10か月)なんだけど、散歩するのに一頭ずつ外に出すとパニックになって吠えてしょうがないのよ。だから、ほらこのロープをもって二人で散歩しましょう!」
マカピー:「散歩? それがマカピーを待ち伏せした理由なの?」

色々なシダ類があります

ところが、リサがゲートの開け閉めで手間取っている間に母犬は手綱を引きずったまま住宅地を駆け抜けて外に走り去ってしまいました。

ヤレヤレ。
マカピーは仔犬の方のロープを持って歩いて、道路まで行くのですが仔犬は母犬と同じ行動をとりたくて「キャイーン、キャイーン」と情けない声を上げるので周囲の住宅の飼い犬が一斉に吠え始める大騒ぎになってしまいました。

リサは母犬を追って視界から消えてしまったので、マカピーは仔犬(といっても母親と同じ体格です)を抑えてその場で待っているとやがて母犬が戻ってきて、そこをリサが取り押さえて住宅地内の道路を行ったり来たりしたのです。

マカピー:「リサ、君は中国系サバ人だよね。どこから来たの?」
リサ:「ワタシはKudatの出身。クダットのSikwatiって知ってる?」
マカピー:「知ってるも何も、マカピーはずいぶん前に2年間シクワティの近くのカンポン(村)に住んでいたんだもの!世の中狭いもんだね」
リサ:「(笑)ホントそうだわね。マカピー、こっちに来て!」

着生シダ

リサはもう一軒の家のゲートを開けて入って行きました。こちらはBMWが2台それにハーレーダビッドソンのローライダー(二輪車)があるので裕福な家であると思いました。こちらがリサが住んでいる家なんですね!

そこに上半身裸の筋肉ムキムキの男性が現れて、ガス台付きのバーベキューセットでラーメンを作り始めたのでした。

リサ:「マカピー、彼は夫のジミーよ!彼は先日犬の手綱で手を怪我しちゃったの。それで散歩ができなくなって探したらマカピーが来たのよ」
マカピー:「こんにちは、犬の散歩を手伝ったマカピーです。鍛えたいい体してるね!」
ジミー:「(笑) ありがとう。手伝ってくれてありがとう。体を鍛えるのが趣味なんだ!オートバイよりも今では自転車で駆け回る方が好きなんだ」

おい、運動したり、自転車のハンドルは握れるんじゃないかよ!?

フィグ(イチジクの仲間)の実が落ちていた

マカピー:「で、この仔犬の外はどうしたの?」
リサ:「6頭生まれて、この子だけ残したの。他はサンダカンに行ったり。一頭2000リンギット(6万円)で売れたのよ」
マカピー:「え、ブリーダーなの?」
リサ:「違うわ、純粋種を飼ったから他の純粋種と交配させただけ。それでちゃんとお金にもなるしね」

しっかりしてるなあ!やっぱり中国人だものね(笑)

マカピー:「で、お子さんはいるの?」
リサ:「ううん。私たち二人だけ」
マカピー:「だから、リッチな生活をしているんだね!」
リサ:「そうね。私犬が好きだしそれでいいの・・・」

野生のリスを発見! どこにいるか分かりますか?

ジミーは我々の会話に関心がないのか、ラーメンの鍋をもって家に入ると出てこないのでした。

しばらくしてだいぶ道草を食ってしまったことに気付き、犬たちをもとの場所(不在家族から番犬の飼育場所として借りている)に戻すと別れました。

マカピー:「じゃあ、また機会があれば散歩を手伝うよ!」

手を振るリサがなんとなく寂しそうでした。

Likas湾岸のジョギングコース、湾の向こうに見える一番高いのはサバ州議会議事堂

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。犬好きでしょう、って聞かれたことある?



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