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ゲリラ豪雨じゃなく「下痢」でした マカピーの日々#1024

マカピーです。
尾籠(びろう)なお話になってしまうのは「ゲリラ」でなく「下痢」だからです。タイトルはダジャレです!

体の変調に気付いたのはハジさん宅を夜逃げ(または駆け落ち)のように脱出して、数日たったころでした。


このハイビスカスの葉は斑入りですね

あれ?ここ数日便通がないよ。

マカピーは長年、少なくとも毎日一回はちゃんと排便しているのですがそれがないのです。

さらに数日が経ち同じ状況でご飯も食べているし、小水はちゃんと出ている。

でも、大きい方が出てこない。やっぱりこれはちょっと変だと思うようになりました。

水虫にはお酢が効くと聞いて足を浸けたのでした

ハナさんに「便秘のようなんだけど」と相談すると「お腹が痛いのか?」と質問されました。「それが全然普通なんです。ただ便意だけがない!」

まあもう少し様子を見ようという事になったんだけど、毎日結構食事を食べたものが体のどこにしまわれているのか不安になってきました。

そこで、自分で浣腸を試みる事にしました。
すると、申し訳程度にポロポロとした便が出るだけでした。

こんなはずじゃない!

それを3日ほど繰り返すと、やってきました本格的な便意が!

ところが、出てみるとそれは水様便だったのです。

いわゆる下痢ですね。

お腹に収まっていた状態では元気だったのですが、下痢として排泄されると途端に「体力が失われるような疲労感」に襲われるのでした。


ワイパーでかき切れないほどの雨が降ります

ありゃー、どうしちゃったのボク?

その間にもアガス(サンドフライ)の痒み事件もあったりして、その薬も飲むようになっていたのですが、げっそりしているマカピーにハナさんからの提案は意外なものでした。

ハナ:「どうもこれまでマカピーの様子を見て、その下痢には妙な気がするの。村に行って祈祷師に診てもらいましょう!」

え、それって現代医学(小児科)を修めた医者が言う事かな?

それともムスリムの考えであるのかしら?

村に行ってロビンに連絡を取ってもらうと、その祈禱師は午後6時ころ仕事が終わったら立ち寄るという事でした。

夕暮れ時に友達のバイクの後ろに乗ってやってきたラップリはあごひげを生やした30歳代に見える若者のようでしたが、バイクを降りる時の様子がおかしいのでロビンが尋ねると、「バイクで転んで石に膝をぶつけてしまった」そうで、なんとも情けない登場でした。

挨拶をすると、家の中の床に座らされ名前を聞かれました。そして隣のハナさんの名前もいっしょにしてその名前をある換算表?に照らしてその合計をスマホで計算していました。


色々食べて見ます。チマキ状なのはご飯を包んだブラスです

何が始まるのかな?

ラップリはマカピーの左手を手に取り様子を診てブツブツ言ってます。

次に彼はマカピーの左足の親指を自分の指でゴリゴリ押したのでした。

アヤットー! イテテテ・・・。

のたうち回るマカピーを見ながら「ここから頭痛に繋がっている」というので「特に頭痛はないんです。下痢があると力が出ないので困ってます」と伝えると、ウムとうなづいてさらに左足のふくらはぎを探ってそこを責めるのでした。

アドーイ!そこ痛いんですけど!

ラップリは表情を変えずブツブツ祈りをあげながら施術を続けます。

そして言葉の問題もあり一緒にいたハナさんに話しかけると意外な事を言ったのでした。

ラップリ:「ところで貴女はビサヤですか?」
ハナ:「ワタシはタウソグ族です」
ラップリ:「なるほど、彼の病気の元凶は、貴女の先祖の呪詛によるものです。」
マカピー:「はあ?(なんで彼女が関係するのよ)」
ハナ:「それって、亡くなった父の事ですか?」
ラップリ:「お父さんがこの男に呪いをかけているから弱ってしまったんだ」

荒唐無稽(こうとうむけい)の出来事に、この人たちは何を言ってんだ?ってマカピーが思ったのですが、ハナさんは彼のいう事を案外真面目に聞いていました。

彼女が後で語るには「タウスグ族にはそうした呪いの力が強い人がいるのよ」という事でした。

実はそれには理由があって、彼女自身がその能力を認める事柄が過去に幾度かあり「自分でも怖い」と話していたからです。


下痢とゲリラ豪雨との間に何の関係もありません

でもなんでハナさんの亡父からの呪いでマカピーが下痢するの?

ちょっとヘンじゃない?

ボク、ハナさんに何にもしてないよ!

ハナ:「おそらく、ワタシと行動を一緒にしているからでしょう?(笑)」
マカピー:「それって意味が分からん!」

こうして世の中は分からない事の集合体であるわけですね!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。まだ下痢は続いてます!


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