アスピリンでいいの? マカピーの日々 ♯1534
マカピーです。
昨日から胸の痛みを抱えるようになりました!
左胸の肋間(あばら骨の間)にピクンピクンと鋭い痛みが走るのです。
更にその反対側の背中にも同じような痛みが共鳴するようになりました。
イタタタ・・・
「どうしたの、 心臓が痛いの?」
マカピーが胸を押さえているのを見てハナさんが尋ねてきます。
「心臓じゃないと思う。でも痛みが普通じゃないんだ。これって以前あった右大腿内側の痛みに似ている痛みだよ」
ハナさんが持ってきていた理学療法器機を使って施療しながら全身をチェックしてもらいました。
「ほら、あちこちに静脈がブロックされているのが分かるわ」
「え、自覚症状がないけど・・・」
「ほらここを見て、皮膚を通じて静脈が脈拍を打っている個所があるでしょう」
「本当だ!」
「これがブロックね。大腿付け根にも大きなのがあるわ。以前痛みを訴えていた理由はこれだったのね」
「じゃあ、今回の胸の痛みはどこの静脈の問題なの?」
「背中に一か所あるわ。痛いと言っていた場所だけど他にもありそうね」
そうやって一晩過ごしましたが、夜中にその痛みで寝られなくなりハナさんに来てもらって患部のマッサージをしてもらいました。
今朝は痛みが残りとても散歩に出かけられません。
「寝ていて」と言われるものの朝食を摂りハナさんが三年前にこの地方に暮らしていた頃の荷物を預かってもらっている人の家に回収に行く事になりました。
量が多いのでマカピーの運転するオートバイでは対応できません。
10㎞程離れた村までフレディの耕運機に連結した荷台に数人乗り込み回収を手伝ってもらうことになりました。
回収されたのは鍋釜台所用品から、衣類、リネンの入ったスーツケースが3つ。長椅子が2つなどなど。
「数カ月の滞在の間に、よくもこれだけ荷物を増やしたんだね」
「私は忙しかったから洗濯する間がなく、どんどん新しい衣類を買い込んで行ったから増えちゃったのね。無くなったものも多いわ」
ハリー叔父の家に戻ってハナさんは仕分けをするのですが、マカピーは胸の痛みが治まりません。
ベッドで苦しみながら、フッとChat GPT‐4oで今の状況を尋ねて見ようと思いました。
スマホで尋ねると直ぐに回答がありました。
そこにはこうあったのです。
マカピーはこの回答を英訳してもらいハナさんに見せました。
ハナさんは「やっぱりね。以前の下肢にあった痛みがそれだったのよ。病院に行ってMRI画像と撮ってもらう?」
「で、どうなるの?」
「投薬でしょうね。血液の凝固を防ぐ薬が沢山あるわ・・・」
「じゃあ、これから病院に行こうか?まだオートバイには乗れるから一緒に行こう!」
「いや、行くのは病院じゃなくて町の薬局よ。アスピリンも血液をサラサラにするの80㎎ほどでいいはずよ!」
そうだ、ハナさんは医者でした(笑)
「でもアスピリンて普通にある薬でしょう?」
「その方が変な副作用が無くていいのよ!」
マカピーはハナさんをバイクの後ろに乗せて町に行きいつもの薬局に行くと「はいこれ」と小さな茶封筒が手渡されました。
中身を見ると「ばら売り」のアスピリンが30錠ブリスター包装されたのが剥き身でありました。
どうやら200円ほどらしいです。
「あ、アボカドシェークを作るのに必要なコンデンスミルクを買って帰りましょう」
と隣の市場に行き、ついでに「味の素」などを買っている最中に痛みがぶり返しました。
「さっきの薬飲んでもいい?」
「ああ、そうだったわ。ここで一錠飲んでいいわ。毎朝1錠ね。オバチャンミネラルウオーターある?一本彼にあげて」とイロカノ語まじりのタガログ語でサッサと買い物したのでした。
さすがに「どこでも生きられるたくましさを持ったハナさん」でした。
もっとも帰宅してからも痛みが続いたのでその事を言うと「そんなに早く効かないわよ。そんなに痛いならパラセタモールを一錠飲みなさい!」と持参した薬品スーツケースからマカピーに渡してくれました。
3時間ほどすると、痛みが残るものの耐えられない程ではなくなり今晩は寝られそうだと安心しました。
マカピーはハナさんに尋ねます。
「ところで、血がドロドロになってくる理由は何なの、食べ物かな?」
「マレーシアにきて肉体労働した後でも水分を十分に取らなかったからよ」
「そうかなあ」
なんにしても、ハナさんのおかげで旅先であっても何とかピンチを切り抜けられそうです!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。旅に病んで夢は枯野を駆けめぐる
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